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新酒の味と香り

2012-11-16
先月末のハロウィン時季には、街中でも仮装した“大人”の姿を見かけた。中高の英語の授業では教員が、はてまた大学では学生が仮装している姿を目にした。この10年ぐらいで思いの外、日本人の生活にこの行事が浸透したことを感じさせた。昨日は「ボジョレー・ヌーヴォー」の解禁日であったが、ここ数年は懇意にするワインバーで、選りすぐりの逸品をいただいている。その年のブドウの収穫に思いを馳せ、新酒の出来映えを味わう時間は何とも上質だ。

「解禁日」という縛りが掛けられていると、対象への興味も深まる。その“今年の味”に舌鼓を打ちながら、素人批評をする楽しみ。店の常連仲間とともにワインへの愛着を語るひとときである。同時にこの日は、ジャズの生演奏が実施された。絃と鍵盤の豊かな響きが、新酒の香りに更なる“大人”の感覚を付加する。更には「お客さん」として見えていた歌手の方の歌声が加わる。喩えようのない時間が過ぎて行った。

「解禁日」のあり方に対しては、様々な由来や事情が語られもする。だがしかし、若い新酒を味わおうとする愛着は、何にも代え難く純真そのものである。輸入ものに加えて、日本で生産された期間限定の品種などもいただき、その“こだわり”の味に更なる納得をしたりもする。それは、まさに様々な文化が融合した、新たな季節感といってもよいだろう。

今年もあと1ヶ月半。
そんなことを自覚しラストスパートへの励み。
上質な新酒を味わえる“大人”の空間が持てる幸せ。
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