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高層ビルの解体方法に思う

2012-11-14
赤坂プリンスホテル高層棟の解体工事が始まっているとニュースで見た。昨年の東日本大震災の折は、被災した方々の一時避難所としても使用された。赤坂見附側から見上げる光景は、一つの街の顔となっていたといってもよい。しかし高層ビルとて老朽化の波には勝てず、解体工事と相成ったというわけである。

その解体方法をニュースで紹介していたが、大変興味深いものがあった。外壁上に屋上を支える周辺枠のような部分を巻き付けるように設置し、上層部から2階ずつ内部の床・壁・柱を除去していくのだという。まるで「だるま落とし」を上層部分から抜いていくかのように、ビルは屋上という“頭”を載せたまま、次第にその高さを低下させていく。これは日本が独自に開発している解体方法であるということだ。

ビル解体といえば、米国等の例を中心に“爆破”による光景をよく映像で目にする。内部の柱などに爆薬が仕掛けられ、一瞬にして高層ビルが解体される。土地が広く周辺地域への影響が少ない海外ならではの方法であり、その際の粉塵等を考えると、日本での使用は難しい。繁華街を中心に密集地にも建てられている高層ビルを、この暴力的な方法で解体することは不可能であるようだ。

今後、都心を中心に老朽化した高層ビルの解体が頻繁に行われるとニュースは伝えていた。そこに日本独自の工法が開発されているのは、何とも逞しさを感じさせる。手間暇を掛け堅実に周囲に影響なく解体する。そこに日本文化の“ものづくり”的な職人芸を見る思いがするからだ。高層ビルそのものが、米国発文化の輸入であるならば、こうした解体を機に日本なりの建築のあり方を見直す機会にすべきではなかろうか。“偶々”東京で大地震が起こらなかったこの約80年以上におよぶ年月の間に、危険なビル群が乱立し過ぎたのではないだろうか。

東京都心の耐震化は急務の課題であろう。
来るべき都知事選でも、こうした生活上の安全性が大きな争点であって欲しい。
過去にも穏当に耐震化を公約にしながら
落選した候補がいたのを思い出す。

少なくとも「五輪」より「耐震」である。
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