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「サヨナラ」から始まるものも

2012-09-04
「コノサカズキヲ受ケテクレ
 ドウゾナミナミツガシテオクレ
 ハナニアラシノタトヘモアルゾ
 「サヨナラ」ダケガ人生ダ」
(井伏鱒二『厄よけ詩集』より)

「ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
 ひさしくとどまりたる例(ためし)なし。
 世の中の人とすみかと、またかくのごとし。」
(鴨長明『方丈記』より)

人は生きている以上、「「サヨナラ」ダケガ人生」であり、「もとの水にあらず」である。「逢うは別れの始めとか」と人生劇場に唱われるように。そこに喜びと悲しみが伴うのも必然。どこにも“当然”などなく、日々が「よどみに浮かぶうたかた(泡)」のような存在なのだ。だが、このことに気付かずに日常を過ごしていることも多く、別れに遭遇して初めて自覚できることもある。

ジムで一番好きなトレーナーさんが退職する。1日付小欄にその魅力について書いた。本年1月21日付の小欄にも僕への誕生日プレゼントとして一つのレッスン構成を実施してくれた時の感慨を述べている。ラストレッスンも大変な盛り上がりの中で終わってしまった。そのラスト2回ほどのレッスンに出る際の自分のトレーニング姿勢は、ある意味で鬼気としていた。これ以上ないくらい自分を追い込み、しまいには「身体が壊れてもいい」ぐらいに思えて来た。日々、ここまでの追い込みができたなら、更に身体も締まるであろう。

筋肉に張りがあったので、この日はストレッチに専念するためにジムへ出向いた。約1時間かけて、ストレッチ補助具なども利用して徹底的に各部の筋肉と対話した。帰り際に、あと1週間ほどは勤務しているトレーナーさんと話す時間が得られた。お贈りした手紙と小欄をプリントした内容にいたく感激を覚えたと言ってくれた。そして、「様々な分野の方が(トレーニングを)どう捉えているかを知ることが勉強です。」というお話を聞いた。ここでまた、新たな学びがあった。人はともすると、自分の諸行を小さな世界の中のみで考えがちである。諸方面からの視点こそ己を活性化させるのである。

そしてその会話の後に、ある悟りが自らの中に宿った。
「サヨナラ」から始まるものもある。
時間・空間を隔てていくことこそ人生の必然。

このトレーナーさんは、僕の生活の中で実に大きな存在であった。
ゆえに気付いたこと。
元来、人に「当然」など何も用意されていない。

だから、自らを奮い立たせて日々磨き続ける。
「かつ消え、かつ結びて」を恐れること勿れ。
筋力トレーニングは、筋繊維の断裂を目的としている。
再生する力を貰うが為に。
「サヨナラ」を超えた先に、明るい未来が見える。

そしてこの日もまた、元気を貰った。
感謝・感謝・感謝!!!


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