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人生を支えるレッスン

2012-09-01
「苦しさの後には幸福が待っている。」
苦境は幸せの前兆、そんなことばに励まされて、この日も身体を追い込んだ。「もう駄目だ」と思う時が果たして自身の限界なのか?それは違う。いくつものことばに励まされると、その一時的に知覚した限界点を超えられる自分がいる。「もう駄目だなんて自分自身への甘え」。だが、その先へ行く為には“何か”が必要だ。ジムでトレーニングに取り組む際の脳と身体の会話。その“甘えた限界”を超えた時に、確実に新たな自分自身が見える。そんな発見をいつもさせてくれるレッスンがあった。

近日、あるトレーナーさんがジムを退職する。彼女が在職していたこの約3年間は、僕が日常的にトレーニングを定着させて来た歴史でもある。2009年の手帳を開いてみると、ジムへ行く回数は確保しながらも流れに任せたマシントレーニングやサウナの利用が目立つ。それが次第にスタジオプログラムへの参加が週1回程度始まり、2010年には週3回の参加が定着している。この緩やかな入り方は、それはそれで身体に無理を掛けなかった意味ではよかったのかもしれない。だが、これほどスタジオへの参加頻度が高まったのは、彼女のお陰であると改めて振り返ることができる。

そこで彼女のトレーナーとしての魅力を、ぜひとも小欄に書き留めておこうと思う。これは、単にトレーニングを先導するという場合のみならず、国語教育を始め様々な指導を行う際に重視すべき「方法」が少なからず見られるという点で、貴重であるという思いからでもある。

1基本動作の確立
言うまでもないが、トレーニングプログラムの基本動作が身体的に確立している。音楽に合わせて行うプログラムゆえに、流れの中で躊躇なく自らが手本を見せるのが重要であるだろう。その流麗な動きを生み出すには、素人には想像もできないほどの反復があるように想像していた。身体的反復と脳裏での反復の双方が確立してこそ、大勢の参加者を導くことができるはずだ。

2具体的な指示
「足は腰幅より半歩広めで、つま先は15度外に開きます。」僕はこのフレーズが忘れられない。何気なく発せられる指示が実に具体的で、受講者が要求通りの姿勢をすかさずとることができる。基本フォームを疎かにすれば、トレーニング効果が減退するのは自明のこと。その最重要な点を伝えるにあたり、どれほど具体的な語彙を選択する表現力があるか。実は簡単そうでなかなか実行できないことである。

3目的の明示
このトレーニングでは、どの筋肉を鍛えているのか。そしてどんな効果が期待できるか。そのような登り行く目的地を明確に示してくれる。何の為に行い、何の為に苦難を乗り越えるのかが、理解できているか否かはトレーニングをする者にとって大きな違いとなる。そしてまた随所に科学的な豆知識などが織り交ぜられ、根拠となる考え方を含めて示してくれることも多かった。これはプログラム指導において、余白を作り出せるゆえに可能でもあること。もちろん〈教室〉におけるどんな指導でも、この点を決して疎かにすべきではない。

4個別への配慮
参加者が誤解した動きをしていれば、すかさず直すべき要点を指示する。かなりの人数が入るスタジオでありながら、個別への配慮を常に心懸けている。もちろん、朝一番のレッスンなどでは、開始前にスタジオ内を一巡し参加者とのコミュニケーションを存分に実行する。時折、トレーニング内容の相談にのってくれるのはもちろんだが、その方向性に叶ったものが実行できているかを確認してくれる視点があった。「個人個人との出逢いが奇跡であった」と告げた彼女のことばには、実行あってこその重みがあった。

5激励のことばで効果倍増
レッスンを終えると「元気をもらいました」と声を掛けてくれることが実に爽やかで印象的であった。僕は、自らを励ます意味でも、バーベルを挙げる際に掛け声を出すのが通例となっていた。その声により不可能が可能になるような一瞬を幾度なく体験した。現実に「元気をもらう」のは僕の方だったのだ。だが、「自分自身の苦闘が他者に元気を与えている」と受け止められた時の心の躍動は、体験した者でなければわからないだろう。筋力以上に精神が格段に活性化し前向きになれることばであった。


まだまだ挙げれば彼女の魅力は尽きない。これほど継続的に身体を鍛え、健康を維持できているのは、僕の人生にとってもこの上なく大きいと感じている。ややもすると、筋力や持久力が極端に減退する年代にあって、この3年間で着実に身体作りが実行し得た。それもひとえに、彼女の存在が僕の中で輝いていたからである。

仕事のシフトの関係で、朝一番のレッスンに出ようと思えば出られる年度、敢えて「僕はこのクラスに参加します。」と彼女に宣言したことがある。もちろん出席をとるわけではないが、そうすることでその年度は休みなく朝一番に参加できた。殆どが夜の時間帯での参加の中、この朝一番に通えた経験も貴重であった。昨日は、最後の“朝一番”に出向いた。すると彼女はやはりその効果を語ってくれた。

「朝一番に筋力トレをすると、成長ホルモンの分泌が促進され、
 前向きになれるので、皆さんと頑張って来ました。」

今後は、彼女との朝一番レッスンもない。
だがしかし、僕がこの3年間で学び体感したトレーニング姿勢は不滅である。
年齢に反比例するように今後もフィットネスに励みたい。

そしてこんなアドバイスをいただいたこともあった。
「フィットネスは競争ではない」
まさにそうだ。
他者はどうあれ、自分で自分をどう制御するか?
実はヒトにとって最大の課題なのかもしれない。

僕の心が折れそうになったとき、
彼女のレッスンが僕の人生を支えてくれた。
感謝ということばではまったく不足しているほどの感慨がある。

僕自身は、「人生を支える国語教育」を実行できているだろうか?
彼女から学んだことで、自らの歩みも今一度鍛え直そう。

出逢えた奇跡、出逢えた因縁(えにし)に感謝!
そしてまた、奇跡を祈りつつ前に歩む。
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