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めぐみちゃんと家族のメッセージ―横田滋写真展

2012-08-06
ある日突然、今の生活が奪われたらあなたはどうしますか?下校途中で何者かに拉致され、訳も分からず船底に押し込められ、言語も環境も違う国で自由のない生活を強制されたとしたら。愛娘がある日突然姿を消し、理解しようのない状況下で捜し続けなければならない歳月を重ねることが35年間もの長きに渡ったとしたら。その愛情に溢れた「家族」という生活の基盤を完全に無視した国家犯罪という暴力。めぐみさんの心境、そして滋さん・早紀江さんの心境を想像し、その写真に見える笑顔を見て何度も涙腺が緩んだ。同時に怒りと解決へ向けて僕ができることはないかと、改めてこの拉致事件への意識を高めた。

日本橋高島屋で開催されている標記の写真展「~めぐみさん 家族と過ごした13年」を僕の両親とともに訪れた。何事もなく両親とともに生きて来られた幸せを感じるとともに、その現実を自分の問題として、家族の問題として実感するためでもある。めぐみさんがこの世に生を受けてから13年間の足跡が、父・横田滋さん撮影の写真により刻銘に辿ることができる。どこにでも存在した昭和の家族の姿。幼少期から双子の弟たちの誕生、そして小学校入学。家族で楽しんだ日々の幸せが手に取るように伝わってくる。「家族がふたたび写真のように幸せに暮らせる日を願って。」ということばに、滋さん・早紀江さんの想像を絶する苦悶の痕をみることができた。

自分の13歳の時を思い出してみよう。中学校という新たな環境に飛び込み、英語学習などを通じて外国語のあり方を受け止めるのに右往左往し、好きな部活動を毎日行い、その運動技術の向上を意図して、練習に熱中した日々であった。ある意味で自分を見つけようとするような中学生活が約半年過ぎた頃に、めぐみさんのそれは、あまりにも唐突に暴力的に奪われたのだ。外国語への意識も十分ではなく、好きな部活動もできず、そして自由な生活もできず。一人の人間の生き方をここまで追い込んだ、ことばにできない不条理への怒りが止まない。

その中学1年生からの時間を、
平穏に過ごしてこられた自分の幸せにも感謝せねばなるまい。
そして、それを幸せと感じるならば、こうした機会において、
この日本で何が起きていたのかという現実に触れるべきではないかと強く思う。

両親とともにこの写真展を見た意味は大きかった。
まさに微力でしかないが、
めぐみさんが滋さん・早紀江さんのもとに帰る日の為に、
僕ができることは何かと、改めて考え始めることができた。

一人でも多くの方々に、この写真展に足を運んでいただきたい。

日本橋高島屋8F催事場ホールにて開催。
8月13日まで、午前10時から午後8時(最終日6時まで)
入場無料。主催:あさがおの会
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