自由詠ー宮大短歌会23年度11月歌会(1)
2023-11-07
後期初めての歌会自由詠に様々な学生の今が
AI・阪神・牧水賞・・・・・
本年度後期になって、初めての歌会を開催した。出詠8首、参加7名、やはり歌を読み合うために同じ空間を共有するのは貴重である。やや大仰な言い方をするならば、学生たちが今どう生きているかをお互いに知ることができる機会であるからだ。生きるを言い換えるならば、若者が何をどう感じて日常を送っているか?その感覚や感性を知るのは大いに勉強になる。歌を詠めば日常を丁寧に生きることができる、という趣旨は常に俵万智さんが語ることだが、それは仲間と短歌を共有することにおいてさらに深まるといえるだろう。
出詠歌の素材は、「AI」「蟻」「信じる」「プードル」「アリバイ」「煙草」「あの人」「虎」であった。「AI」に対しては、いささか将来への不安が覗き見える。「蟻」という小さな生命への思い。相手へ質問する際に「信じる」はどこまで及んでいるか。「プードル」に似た髪型はどこかで見たことがある。「日曜日」の昼下がりの空白のような時間。かなり喫煙者は減ったが「煙草」を共有するような歌。実は牧水賞の今年の受賞者についての予見。そして阪神優勝に酔いしれた歌。それぞれを突き詰めていくと、2023年現在に考えるべき様々な話題に及ぶ。ちなみに「昼ドラのようだ」という評語が連鎖的に展開したこともここに書き残しておこう。
自由な語り合いから見えてくるもの
様々な可能性を排除せずに語ってみること
俵万智賞優秀賞受賞者から『アボガドの種』の話題も
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