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若山牧水没後95年特別企画準備が進む

2023-09-08
昭和3年(1928)辰年9月17日
9月初旬から体調が悪化した牧水の命日
95年の時を経て牧水が現代にくれるメッセージとは

関東大震災から100年、この間に阪神淡路・東日本と大震災を重ねて経験しながらわたしたちは何を学んできたんだろう?100年の時間が世の中をどれほど変えてしまったのか?あらためて時の隔たりを思う。100年の節目により、今年は特に自然災害へ啓蒙される機会も多い。関東大震災の5年後、昭和3年9月17日に若山牧水は永遠の眠りに就いた。没後100年へあと5年、生誕140年にあと2年、牧水の顕彰活動はますます盛んにすべきであろう。今年の節目95年を思う時、母の従姉妹で僕が幼少の頃から親しかった伯母のような存在を思う。生まれたばかりとはいえ牧水とこの世にともに生きていたという意味で、95年を具体的に僕が経験できるような存在として貴重である。命はこうして引き継がれ、世の中は続く。親戚・知人の方々との年代を超えた交流は大切である。

9月17日には日向市東郷町坪谷の生家前で「牧水祭」が開催される。この日程に一番近い土曜日(さすがに前日ではなく)ということで、明日9日を公開講座特別企画として計画してきた。いつもながらゲスト講師には牧水研究第一人者の伊藤一彦先生、今回は特に牧水が22歳から27歳という若い時代の短歌から何が読み取れるか「現代へのメーセージ」を蘇らせようと思う。それゆえに、当時の牧水と同世代の若手歌人・狩峰隆希さんにもトークに加わっていただく。果たして今の世の中を牧水が見たら、どんな歌を詠むのだろうか?沼津千本松原伐採に反対の論陣の先頭に立った牧水。現在ユネスコの諮問機関も計画撤回を求める神宮外苑再開発に声を上げるのは、牧水の意志にも通じるものだ。牧水の歌を読み直すことで、この95年前には生きていた感性、さらには95年間で失ったものにわたしたちは気付かねければならない。いよいよ明日、プレ1世紀の序章として牧水の声を聴きたい。

伊藤先生とともに没後95年を記念する書籍刊行2冊
牧水がリレーのように僕らに手渡そうとしたものは何か?
準備も大詰め、『牧水の聲』をぜひ聴きにいらしていただきたい。
(まだお席はご用意できます。)


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