研究授業に遅れず到着するために
2023-06-03
台風が南岸を通過するに伴い前線が刺激され朝から豪雨が降りしきる
市内に向かうに予想もしない渋滞に巻き込まれつつ
小欄に何度か書き込んできたが、今週は毎日どこかの小学校にゼミ生の教育実習視察へ訪れた。今年度の4年生は6名在籍しているので、毎日1名ずつと水曜日は2名をハシゴ。それに加えて、火曜日は全学企画「イブニングセミナー」のコーディネーターとして夕刻からオンラインの司会を務め、水曜日は学部附属共同研究全体会を委員長として切り盛りした。もちろんその間に、水曜日以外は通常の講義やゼミが1日に最低1コマはある。さすがに金曜日の講義を終えると、夕方になって疲労の度合いが激しかった。それでも1週間が充実していると感じられるのは、ゼミ生の成長した姿を見るからである。公立学校の教壇に立つ学生の表情と、コロナがまだ得体も知れず蔓延しはじめた2020年5月(講義開始が1ヶ月遅れた)の不安だらけの中で入学した頃の表情を比べる想像をしたりする。あの年の4年生はこの公立実習さえもできなかったことを思うと、1・2年生でオンラインで苦労したが、現4年生が教壇に立つ姿は感慨が一入である。
さてこの日の宮崎地方は太平洋側の他県同様に、朝から激しい豪雨に見舞われた。公立学校への実習訪問で大きな課題は、授業開始に余裕を持って各校に僕自身が到着することだ。どんな場所であっても授業開始時刻の30分前には現地に到着するように、自宅の出発時間を設定する。カーナビには「現地予想到着時間」がやや余裕を持って(つまり遅目に)表示される。それを目安にしていると、現地に近づいて至近のコンビニで時間調整などをすることもしばしばだ。だがこの日は、市内中心に向かう方面にある公立学校へ同様の設定で家を出たのだが、渋滞は回避する意図で選択したルートでも、途中で車列が続き通常では考えられない渋滞に入り込んだ。数分はそのまま流れるのを待ったが、どうやら埒が明かないだろうという思いに至った。即座にルートを少々逆戻りし、別ルートから有料道路も使い目的の小学校へと向かった。それでもなお、小学校の門がある路地に入る道に右折する道がまた渋滞している。何とか15分前ぐらいには小学校の受付で挨拶をすることができ、この日は「1日担任」として朝の会から担当しているゼミ生の姿を授業10分前から見ることができた。我ながら「カーナビ」ならぬ、自らの機転を利かせた回避判断が実に功を奏したなどと、まだまだデータ・機械には負けない判断力があるものだと自惚れる朝であった。
各小学校の校長先生をはじめ先生方と出逢う機会としても遅れず行くこと
昨日の小学校では研修に来ているゼミの卒業生や附属小の先生にも
僕たちが県内の教育現場を体験する意味でも貴重な1週間であった。
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