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凧は逆風に顔を向けるー「非戦」を思わせるために

2023-04-10
あらゆる権力者や戦争に向かう人にも家族がいて
「非戦」と思うようにするための「音楽」があれば
坂本龍一さんの物怖じせず声を上げる姿勢に学ぶ

穏やかな快晴、宮崎らしい空の青が広がった日曜日。県議会議員選挙の投票を済ませ買い物へ、さらには父母とじっくり話す時間を取ったりする休日。TVでは「広島対巨人」のプロ野球中継が観られ、実に平和な時間であると思う。夕刻に陽射しが収まる頃、妻と近所の高台の公園へウォーキングへ。すると幼い子連れの家族が、凧揚げに興じていた。子どもは何も考えず無闇に走り、凧が上がらないことに苛立つ。若い親がどのように凧を揚げるかなど思いつつ、自らが幼少時に祖父が東京の荒川河川敷ほどの長い距離の対岸上空まで凧を揚げたことを思い出した。簡単には手に入らない特殊に長い糸を所持していたからこそできる芸当に、子どもながら大空を股に掛ける夢が実像として見えるような感慨を持ったのを記憶する。

凧揚げをしている広場の周辺を何周も歩いたので、凧そのものを深く観察した。当然の理ながら、凧は逆風に真っ向から顔を向けるゆえに大空に舞いあがることができる。考えてみれば、子どもの頃はそんな風向きのことなど考えてもいなかった。「大空を飛ぶような夢」というのも、逆風の抵抗など考えない純粋無垢な夢想なのかもしれない。それを思い、この日にあらためて観た阪本龍一さんを追悼する番組を思った。音楽家として「非戦」という声を上げ、数多くの社会的抵抗に真っ向から向き合い己の音楽の凧を最期まで揚げ続けていた。権力者や戦争に加担する人々が、それを思い留めるための言葉にならない「音楽」が必要だと訴えた。芸術・文化・文学にこそ、理性ある力が宿る。僕も自らの専門を背景に、坂本さんのような意志ある凧を揚げ続けなければなるまい。

真に夢を実現するには逆風に向き合うことだ
「非戦」の願いを常に持ちながら今日の「声」を上げる
「凧上がりゆくいまが永遠」


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