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坂本龍一さんを悼む

2023-04-04
YMOの巻き起こしたテクノブーム
「竹のさやけし音を音楽のように」
そして「声を上げる」ことを最後まで厭わず

世界的な音楽家として知られる坂本龍一さんが、71歳で亡くなった。以前から癌に向き合いながら生きる希望を音楽に託し、社会的活動でも声を上げることを忘れなかった。最近では神宮外苑の大量の樹木が伐採される工事への反対意志を、都知事あてに提起していたと聞く。かねてより脱原発にも積極的に発言し、駄目なものは駄目と云う意志を社会に顕に示す勇気ある人柄であった。僕らが高校生・大学生の頃、鮮烈なシンセサイザーサウンドで新たな音を作り、ポップなテクノサウンドが大いに流行した先端を走っていたミュージシャンであった。YMO(イエローマジックオーケストラ)については、担当講義「日本の恋歌ー和歌短歌と歌謡曲」で必ず紹介している。

坂本さんの物言いとして印象深いのは、「非戦」という言い方にこだわったこと。「反戦」という言い方をすると「それ自体が”戦い”になってしまう」という趣旨らしい。原爆詩を長く朗読してきている吉永小百合さんとの共演も広く知られている。先月26日にも「東北ユースオーケストラ演奏会2023」があって、坂本さんもオンラインでその様子を観て賞讃のメッセージを寄せたと報じられている。東日本大震災の犠牲者の方々にも思いを寄せ、吉永小百合さんが朗読した詩は寺山修司「かなしくなったときは」だったと云う。悲しくもこの朗読が、坂本さんを見送ることになろうとは。寺山の詩の言葉を噛み締めて、坂本さんのご冥福を心からお祈りする。

大学の親友から先輩の訃報も寄せられ
久しぶりに電話をして学生時代を思い出す
同時代を生きられて、坂本龍一さんありがとう。


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