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サーバントリーダー〜個別傾聴共感コミニケーション

2023-03-28
組織の一人ひとりの話に耳を傾ける
上意下逹ではなく個々の最適な力を引き出すために
構成する個々に主体性があってこそ組織は活性化する

「サーバントリーダー」聞きなれない言葉であるが、『現代用語の基礎知識2019』に見出しがあり「部下を支えて協働できるリーダー」とある。「サーバント」は元々は「召し使い。使用人」(『日本国語大辞典第二版』)の意味で、「パブリックサーバント」とは「公務員」のことである。英和辞典を繰ると「servant」には「(ある目的・用途のために)役立つもの(動物・道具・機械)」(『ランダムハウス英和大辞典』)の意味見出しもある。どうやら心理学的な分野から使用され始めたようだが、組織のリーダーが頭ごなしに命令的に振る舞うのではなく、構成する個々人の考えに傾聴し共感することで組織をまとめていく姿勢のことを言うようだ。このリーダー像を僕たちは、この1ヶ月間で目の当たりにして来た。そう!WBC日本代表の栗山監督のチームにおけるリーダーシップのあり方である。その姿勢は、代表入りした日本プロ野球やMLB選手たちを結束させ、何よりも個々のスペックを最大限に発揮させたと言ってよいだろう。

もちろん、その栗山監督を長年信頼して来たダルビッシュ有や大谷翔平が組織を活性化させたのも確かだろう。大谷翔平がベーブルースまで遡らなければ成功例がないほどの「二刀流」を、プロ入団時から支えて来たのは何を隠そう栗山監督である。この大谷との信頼関係一つをとってもそうだが、やはり本人の意志を尊重し可能性や周囲の抵抗を溶解させ納得して進まなければ成り立たなかったことだろう。少年野球や高校野球では、未だに監督が絶対者でありその意のままに動くことが強要される悪弊がしつこく存在するものだが、日本野球が米国を倒し世界一になるためには新たな監督像が必要だったと言い換えてもよい。昨今の組織では「トップダウン」こそが効率的で活性化させるような誤謬もはびこる世の中だが、特に個々の構成員のスペックが高い場合にこそサーバントリーダーの存在が大切になるように思われる。まさに誰一人取り残さず、スタッフなど下支えする方々にも敬意を忘れない姿勢こそが、組織を新たな次元に引き上げるのである。

中高教員時代にクラスや部活でやって来たこと
個を尊重し耳を傾け共感して主体性と協調性を引き出すこと
構成員を「サーバント」にして来たこの国の危うい慣習を今こそ断ち切るべきだ。


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