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学長表彰への思いー学生・久永草太さん歌壇賞

2023-03-01
顧問として身を挺する日々
会にとって大きな存在との出逢い
産科医である学長の短歌への思いも聞かれ

先月の授賞式以来、小欄でも話題にしている久永草太さん。2月尽日のこの日は、宮崎大学学長より表彰を受けた。学生個人や団体において、スポーツなら全国大会上位3位以内の成績などが受賞対象になっていたと規定を記憶する。何はともあれ、学長が歌壇賞受賞の栄誉を認めてくれたことが嬉しい。学長室に行くと他にもボランティア系団体や選挙啓発活動の団体と、1個人2団体が受賞対象であった。和やかな雰囲気の中、学長から久永さんへ表彰状と記念品が手渡される。学長ご自身も新聞掲載などで久永さんの短歌をお読みになったらしく「私は産科医だからわかります。胎児の体温は高いんですね!」と、たぶん「糞尿も牛の身体も湯気たてる朝の直腸検査あたたか」が印象に残っていたのだろう。受賞作は宮崎大学農学部獣医学科での学びの体験がリアルにユーモアも保ちつつ、動物たちの命に寄り添っている。大学が掲げる地域貢献という意味でも、畜産王国の宮崎で学ぶ学生の心として大変に価値が高い。

久永さんは受賞の言葉として「理系の学部に所属しながら、歩いて3分で(文系の)教育学部に行って短歌の話ができる環境がありがたかった。」と大学を讃えた。思い返せば6年前、宮崎大学短歌会は産声を上げた直後で、僕の学部所属講座演習室という決して広くない部屋で歌会を5・6人で行なっていた。図書館と違い飲食可能なので、久永さんがよくお菓子を持参してくれることも多かった。会誌の編集作業とか大学祭の準備など多くの活動をこの演習室で行い、次第にロッカー上のカラーボックスに他大学短歌会の会誌が並べられて行った。(講座の他の先生方には身勝手であったが)僕自身も創作を始めて年数が浅かったせいもあり、こうした歌会には必ず自らも歌を出詠し都合をつけて出席した。この日々の積み重ねを大きく支えてくれたのが、久永さんであった。自らの力が足りない時は、身を挺して活動に自ら加わるしかない。初任校で高校教員であった際も野球経験はあったものの「ソフトボール顧問」として、「ストライクが入らない打撃投手(野球にはないウインドミル投法を習得するのに暫く時間を要した)」を買って出て投げ続けた記憶がある。その結果、5年後には地区大会優勝を朝の朝礼で表彰されるに至った。短歌とスポーツと分野は違うものの、僕が「顧問」を務める際には必ず「傍観しない」という信念があることに、あらためてき気づかせてもらう機会でもあった。

学生が大きく羽ばたくように
顧問として情熱を注ぎ続けることの大切さ
大学関係の方々や多方面の方から僕までもお褒めの言葉をいただき恐縮している。


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