朝霧に包まれた休日
2022-12-29
早朝日の出時間の散策朝霧に包まれた冬の高原の景色に出逢う
重い鞄をおろして過ごす休日
数日前に偶々、「匠の蔵」という番組を観た。九州地方の優れた「匠」を俵万智さんがインタビュアーとして紹介する小番組である。紹介されていたのは平成になって湯布院を人気の観光地にした中谷健太郎さん。1975(昭和50)年に大分中部地震で被害を受けた湯布院において、「何かやらなくては」と様々なイベントを練り上げ現在の興隆を作り出したのだと云う。イタリアの盆地を見習い、「盆地には特有の文化を作る可能性がある」という信念をお持ちの方だ。「非日常が人を呼ぶ」というコンセプトの通り、湯布院の街にはどこか昭和の過去と天空に近い未来が同居しているような不思議さがある。「九州の軽井沢」と呼ばれつつ温泉も充実している魅力的な保養地である。その真髄を味わうためにはと、早朝から街の散策に出た。未だひと気のない街ではあるが、次第に日の出時間の7時を過ぎた頃に「匠の蔵」の撮影されたであろう施設の前を通り過ぎた。
その近くに朝霧で一面が覆われている金鱗湖がある。この季節で気温は氷点下に達しており、水温との温度差で朝霧が立ち込める冬ならではの光景に「非日常」を実感する。明治初期の儒学者・毛利空桑が、湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのをみて名付けたと云う。湖畔には多くの観光客が写真を取っていたが、湯布院に来たならば早起きをしない手はないとさえ思う。霧に視界を遮られると、人はなぜか現実的な日常から遥か遠くの世界に来たような気になる。しばし湖畔を眺め、その後は街中を散策して宿に戻った。冷え切った身体には、再び部屋の露天風呂が温めてくれる。前夜から現実的な時間に囚われない過ごし方を心がけていたが、思うがままに温泉に浸かれるというこれ以上の幸せはない。昼まで宿で過ごし温泉には通算5回入っただろうか。その後は別府市に下り、名物の地獄めぐりへ。とりあえず「海地獄」を見学し、近いところにある茶屋で「とり天」「だんご汁」の大分名物を堪能。もちろん帰路も渋滞などの支障もなく、すっかり保養し心身を大いに回復させる2日間となった。
次回はぜひ両親などとともに訪れたい
まだまだ九州の魅力はたくさんある
「休日」を上手に過ごすのも人生には大切なことだ。
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