宮崎県知事選挙と「短歌県日本一」へ不断の決意
2022-12-26
宮崎県知事選挙クリスマス投開票諸々の用件や牧水研究会総会へ出向きつつ
これからの宮崎へ向けて投票率56.69%
宮崎県知事選挙のクリスマス投開票、向こう4年間の県政の方向性を決する大切な1票を投じる日である。全国的なニュースとして、ワイドショーなどでも取り上げられているこの選挙。前職である東国原英夫氏が、復帰を目指し12年の時を経ての立候補が話題を呼んだ。現職・河野俊嗣氏は東国原氏が知事時代の副知事、ともに宮崎を全国に売り込むために手を携えていた二人が対決する構図となった。さらにはスーパークレイジー君という若手の立候補、規定の路線に固執して何も変わらない宮崎に新たな風を吹き込む可能性を秘めた選挙となった。3候補の選挙戦によって期日前投票から投票率の高さが報じられていたが、最終的に56.69%となった。前回2018年の選挙が33.9%という目を覆いたくなるような数字であったゆえ、今回の数字から可能性を秘めた候補が立つ意義が感じられた。最終得票で「河野氏258646票」「東国原氏235602票」「スーパークレイジー君7679票」と河野氏と東国原氏の差は、「23044票」と票を分け合う構図となった。前回選挙の河野氏の得票が「279566票」であるから、未来の県政を考えた県民の方々が多かったことがわかる。
結果、河野氏による県政の4期目が始まることになったが、あらためて今回の県民の意志を尊重した県政をお願いしたいとも思う。安定した宮崎を求めていると同時に、新たな宮崎への期待を持った県民が多くいるわけである。かつては手を携えた同朋との闘いに「精神的な苦汁の思い」があったと河野氏は当選インタビューで漏らしたが、ぜひ「かつて」の時代を思い返し真に豊かな宮崎を目指して欲しい。僕としては何より「短歌県日本一」を目指そうとする文化政策、そして少子高齢化が進む教育・福祉政策に今まで以上に力を注いでもらいたい。考えてみればこの二つの課題は融合して進むことでより効果的な社会が生まれるはずだ。老いも若きも山間部の小規模校の子どもらも、自らの心を短歌で表現することで「三十一文字の宮崎の希望」が形になる。「生きづらさを超えていく短歌」をさらに全県的に、多様な年代に拡げていくことが望まれる。それでこそ「経済最優先」ではない、個々人が些細な日常で笑い合える社会を築き上げることができるだろう。そんな意味では東国原氏やスーパークレイジー君への期待を込めた票を、無駄にしてはなるまい。
個々人の思いが「ことばで通じ合える」こと
投票率があと10%増え7割に迫るとどうなっていたのだろう?
みんなで宮崎の未来を考えるための「短歌」をみんなが表現できる県を目指したい。
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