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礼節・清掃・折り紙

2022-12-08
サッカー日本代表が讃えられたこと
サポーターの人たちの観戦後恒例の清掃も
向き合う人に礼を尽くし平和な世界を作る源へ

いっときの精神高揚した喧騒で終わることなく、我々は世界各国の文化を鑑にして自らのあり方を見つめるのもスポーツ祭典の大きな役割だろう。森保代表監督が常に口にしていた「一喜一憂しない」というのは、我々が歴史・文化的に過ちをくり返さないための大切な警句である。ドイツに勝ち、スペインに勝ち、「死の組」といわれる予選リーグを1位通過した。代表チームを含めて、どこかこの成果に満足していたところはないか?それでもなお再び「ベスト8」の壁を破れなかったのは、乗り越える準備が疎かになってはいなかったか?自国チームを過大評価するのは必然かもしれないが、代表チームの弱点を我々は自覚していたか?己の弱さを知らねば、相手への敬意も持てず「闘い」は明らかに劣勢になることを、過去の様々な歴史から学ぶべきだろう。それは代表チームやサッカー関係者のみならず、社会を構成するすべての人々が世界を鑑に己の弱さを知る必要があると思うのだ。

大会はまだまだ続いているが、日本代表チームやサポーターが世界から賞讃された事例にも注目したい。森保監督をはじめとする選手たちの「礼節」、グランドや審判・関係者への深々とした敬意を示す一礼は、前述した己の弱さを悟るための身体的動作の一つと言えるかもしれない。「敬意」を示さねば、相手も「弱さ」を見せることはない。また利用した場所の徹底した清掃、代表チームはロッカールームの清掃はもちろん、使用後には「折り鶴」が置かれスタジアムの人々に笑顔を届けているらしい。また応援の声を絶やさなかったスタンドのサポーターの方々も、ゴミを集めて使用した観客席を清掃して引き上げることはあまりにも有名になった。どうやら他国のサポーターで見習うところも出てきたらしい。この「場所への礼節」こそが、「平和」への第一歩なのではないか?奇しくもこうした「文化」は、学校の中で教えようとしている大きな柱に共通する。世界の諸文化における相対化を考える、サッカーW杯という大会の背景たる意義がここにもあることを知る。

相手が何を考えようとしているか?
それをまずは敬意を持って聴こうとすること
僕たちが誇れるもは弱さから再認識するのである。


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