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元気ですか〜!アントニオ猪木さん追悼

2022-10-02
忘れもしない異種格闘技戦
迫真の闘魂に興奮したお茶の間
苦労の果てにプロレスを超えて国を超えて人々を繋いだ人生

アントニオ猪木さんご逝去の訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申しあげます。「プロレスは八百長だ」そんな言い方をして馬鹿にする人が、かつては多かった。だが力道山をはじめとして昭和の高度経済成長の流れの中で、「欧米人に勝つ」という大衆の心を支えた要因として「プロレスの力」は大きかったはずだ。僕自身は特に父方の祖母がプロレスを大好きだったので、幼少の頃から必然的にTVで観る機会が多く微塵も批判的には思ったことがない。何しろ祖母は確か「猪木対ストロング小林」戦があまりにも凄惨な闘いであったゆえ、心臓発作まで起こしたのだから命がけでプロレスに興じていたとも言える。理屈をつけてプロレスに興じない輩は、ドリフを批判して笑えない哀しい人たちと同じだと思っていた。アントニオ猪木さんは「八百長」と言われることを払拭すべく、「異種格闘技戦」に命がけで挑んだ。世界ボクシングヘビー級の王者・モハメド・アリとの一戦は歴史に残る勝負となった。仮にアリのパンチをもろに顔面に受けたら、確実に猪木さんは立ち上がれないだろう。ゆえに終始リングに寝転び続け、アリの足が腫れ上がるまでキックを打ち続けた忍耐の人でもある。その後も柔道世界一・ルスカとかK1チャンピオン・モンスターマンなどと一戦を交えているが、その際はバックドロップや腕支持逆十字などで渾身の勝利を勝ち取っている。

昨晩放送の桑田佳祐さんのラジオ番組では、冒頭に猪木さん追悼について語られた。「親・親族を失うような哀しみ」と語った桑田さん、「ザ・ベストテン」で猪木さんに初めて出会い、その後も番組などで共演機会もあったと云う。「プロレスは5秒以内なら凶器を使用してもよい」という点に限りない面白さを見出したというコメントも印象的だった。有名な「元気ですか〜!」という猪木さん登場の際の言葉かけ、さらには「1・2・3ダッー」という力の振り絞り方。「ソウルコブラツイストー魂の悶絶」という最近作られた桑田さんの曲があるが、やはり猪木さんリスペクトの一曲だろう。僕なども大学時代にプロレス好きの親友とサークル連盟の合宿宴会で、「卍固め」の真似をしたところ、親友の足がふらつき襖を大破したことがある。宴会芸にしたいほど猪木さんへの憧れめいた気持ちがあった。前述した祖母の心臓発作の際の闘いであるが、当時は珍しい「日本人対決の先駆け」であった。「欧米人に勝つ」という図式を型破りし、新たな闘いの道を開拓したのも猪木さんだった。これは国という枠組みを超えて人と人とが原始的な闘争本能をぶつけ合うという意味で、動物的な感性を刺激するものだ。その延長上に政治家としての猪木さんの姿もあり、複数回の北朝鮮訪問や現地でのプロレス興行などで関係を開こうとしていたことも特筆すべきであろう。「強い姿」ばかりを見せてきた猪木さん、ここ数年は難病に侵されたが、その「弱った姿」も動画配信で映像を公開した。これぞ真に「強い人」の姿だ。あらためて幾多の闘いの映像を見返してみたい衝動に僕は駆られている。

アントニオ猪木さん永遠に!
また一人日本を元気にしてくれた方が逝った
猪木さんが元気にしていた昭和はもう取り戻せないのだろうか。


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