集中して小さく丁寧にー時間管理の方法
2022-08-13
回数指定なしの腕立て伏せ1回ごとが荒くなって筋肉への効果は下がる
回数よりも質を高める小さな目標を丁寧に
夏の甲子園が開幕しているが、野球などは特に長く練習しないと上手くならないという考え方がある。いささかの理はあるが、あまり感心しない。初任校の野球部はせいぜい年末年始の2日ぐらいが休みで、363日は練習があるという状況だった。もちろん指導者も、休日は同様だった。単純に考えればプロより練習時間は多い、部員はほぼ野球漬けの3年間となる。その背景には、余計な遊びを覚えないこと、その上で不祥事などを起こさないこと、という管理の意味もあっただろう。僕はさして強いわけでもないソフトボール部の顧問だったので、休日の「1日練習は設けない」主義だった。要するに「半日は自分のために使う」というのがその趣旨。当然ながらソフトボールで身を立てるわけではない生徒らには、今しかできない体験もしておくべきだと考えたからだ。むしろ、都立高校などで放課後の練習時間に制限があるようなチームを見習った。肝心なのは練習内容、ただダラダラと「打撃練習」をしていても上達は望めない。複合的な内容をいかに試合に近い形に意識して、練習メニューを組むことが肝心だと思っていた。5年もするとこうした練習方針が、見事に結実した時がやってきた。
この部活動管理の方法は、その後の自分の研究でも活かされた。休職もせず教員をしながら大学院に行くという荒業を成し遂げた際には、何より質の高い時間を過ごすかを心掛けた。勤務先の仕事をいかに短時間で終わらせるか、空き時間を無駄にしないか、など短期集中型の丁寧な仕事が必然的に身についたのだった。研究日もなく場合によると休日に部活動がある中で、数週間に1回は巡り来る研究室の発表の準備をしなければならない。たぶん当時の僕は、2人分の時間を生きていたといっても過言ではあるまい。心掛けたのは、小さな目標を作りそこまでを丁寧に作業すること。考えてみれば高校3年時の大学受験の時に培った、時間管理術が発展的に活かされた結果でもあった。僕自身は高3の7月に器械体操部の最後の試合に出たが、そこまでは部活動を辞めなかった。「大学受験」と両立してこそ、意味があると考えていたからだ。この時に身につけた方法は、腕立て伏せでいえば「目標10回の1回ごとを丁寧にすべき」ということ。たとえ100回を時間をかけてこなしても、1回ごとの腕の屈曲がいい加減になっては効果は出づらい。要は「どれほどやるか?」ではなく、「どのようにやるか?」が成功の鍵だと知ったのだった。
小さな目標までは脇目も振らず
そして自分への御褒美を設定しておく
「忙しい」とは決して口にしたくないのは昔から変わらない信条である。
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