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意識せぬうちに進行するもの

2022-05-09
誠に「平和」なGWを送れる幸福
「なぜウクライナ戦争は起きたのか?」
長期独裁政権の根は既に20年近く前から・・・

GW最終日、変わらず「平和」といえる日本が今ここにある。谷間に仕事はあったものの、ストリート音楽祭・歌集を読み通す・南郷、都井岬・歌書を読む・友人の対話集会・映画音楽オーケストラなどと充実の日々を過ごすことができた。ふと立ち止まれば、新型コロナ感染者数は再び増加傾向にあり、何よりウクライナ戦争の出口は見えない。果たして僕たちは、この「平和」を全面的に享受できる状況をいつまで確保できるのだろう?この日本も侵攻に遭う可能性があるゆえ、防衛予算を増して強化せねばならない、といった対処療法的な短絡さに社会が包まれてよいのだろうか?今、世界においても「ロシア」が多くの問題を抱えているという見方が大勢のようにこの国にいると思えるが、それも果たして絶対的なものの見方なのであろうか?「なぜロシアはウクライナに侵攻するのか?」という疑問そのものが、降って湧いたものではなく過去から無意識のうちに進んでいた状況の必然的な結果なのだろう。

もしこのGWが「平和」だと感じたならば、僕らが「なぜこの平和を手にできているか?」を考えるべきだ。77年前に終結した戦争の悲惨な傷跡、そこに至るにはさらにそれ以前77年間の歴史(明治維新以降)が明らかな伏線となっていることを知るべきだ。わからぬうちに「国家総動員」になってしまったのではなく、日露戦争の際などにポーツマス条約を結んで帰国した宮崎出身の外務大臣・小村寿太郎が「不平等条約を結んだ」と国民の反感を買った現象を見れば、煽動され視野を狭められた国民が社会全体の潮流になってしまう危うさを感じざるを得ない。今回のロシアの侵攻にしても長期独裁政権の長たる「プーチン」を支持する国民も少なくなく、調査対象に問題があるのは明らかだが、7割程度のロシア国民がこの「侵攻を支持(侵攻とは思っておらず正義の解放だと信じている)」しているとされている。ロシア国内では既にかなり以前から、自由な報道の抑圧、政権に批判的な人々の弾圧が着々と進行してきたという根があったのである。一方で「武器供与」でウクライナ側を支援する米国も、果たして健全なのか?という疑問も少なくない。愛国主義的で国民煽動的な指導者が子どもに火器を持たせたようにSNSでデマを喧伝し、煽られた国民の一部が議会を襲撃した記憶は今なお生々しい。このように「戦争」というものは、決して急に起こるものではない。長期・独裁化・報道の抑圧・予算の乱用・基本的ルールの改鋳、そして「国民」といっ概念の悪用などを、僕たちが注意深く拒まねばならないことを一人ひとりが意識して生きていなければなるまい。

この「平和」は何もしないでは得難いもの
一人ひとりが政治・社会への参加意識を持つこと
わずかな雑草が知らぬ間に庭木を侵食しないよう、注意深く丹念な積み重ねが必要だ。


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