公開講座「牧水をよむ」開講準備
2022-03-10
赴任当初は「朗読講座」を展開あらためて「牧水」を第一歌集からよむ講座
ゲスト講師に伊藤一彦先生をお迎えして
何年ぶりであろうか?公開講座開講を申請し採択されたので、その準備に取り掛かっている。赴任当初は「朗読講座」を開講し、様々な作品を受講者とともに朗読して楽しむ内容を数年は続けていた。次第にゲスト講師としてフリーアナ・ライター・落語家・役者・演奏家など、僕の人脈でで呼べる範囲の方々も招いていた。旅費も支給される計画にして東京から遥々と宮崎まで来てくれたゲスト講師も多かった。まだ新型コロナなど予想もしていなかった頃、東京からの友人たるゲスト講師の方々と、講座後に楽しい時間を共有することもできた。この講座でいかなる内容を計画できるかは、担当者の研究を基底にしつつ人間関係や宮崎での生き様を映し出すようにも思う。赴任当時の僕は、まさに東京との架け橋としてゲスト講師を招き、宮崎の方々にその魅力を伝えていたように思う。常連受講者の方々も定着しつつあったが、学部での役職が多忙を極めて開講する余裕を失ってしまった。その間、「朗読」から「短歌」へと研究の焦点が「国語科教育」から「日本文学」へと担当科目の変更に伴い変遷しつつの充電期間となった。
次年度の公開講座はその名も「牧水をよむ」、若山牧水記念文学館長の伊藤一彦先生をゲスト講師にお招きし、対談形式での講座を展開する。既に2019年9月牧水祭の折に伊藤先生とは「牧水短歌の力動をよむ」と題して対談をさせていただいている。その前年2018年は「牧水没後90年」ということで宮崎日日新聞に大々的な対談記事も掲載いただいた。その他にも「老いて歌おう」ステージイベントや新刊出版記念トークなど、ここ数年間でも伊藤一彦先生との対談機会には恵まれて来ている。この開講を機に、あらためて牧水短歌を第一歌集から読んでみたいという新鮮な気持ちが宿って来た。牧水の歌集は没後に妻・喜志子が編集・出版した『黒松』を含めて15の歌集を数える。さらには歌人であって牧水を支えた妻・喜志子の短歌にも焦点を当てて行きたい。1年に2〜3歌集を扱えば、7年〜8年で全ての歌集をよむ講座を成し遂げられる。この3月で僕が宮崎に赴任して9年、どうやらこの大学での生活も折り返しを迎えているようだ。新たな公開講座を伊藤一彦先生とともに進めて行ける、何よりの幸せを得て赴任10年目となる新年度が近づいている。
2022年5月〜8月 毎月第4土曜日 14:00〜17:00
宮崎大学まちなかキャンパス(宮崎市内若草通り)にて
定員20名:受講料4000円(4回)近々に大学ホームページ等で申込要領が発表される。
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