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うたごはん最優秀選考歌会ー県民芸術祭短歌企画

2022-03-07
ニシタチの飲食店を再び元気に!
短歌を作ったことのないお客さんが気軽に挑戦する
短歌県みやざきの裾野を拡げるためにも

宮崎大学短歌会の学生2人が、県民芸術祭の2つの企画を遂行している。その一つが「うたごはん」、指定された飲食店に短冊が置いてありその店でのことや料理や酒を題材に短歌を詠んでもらうという企画。すでに指定の1店舗である日本酒バー「糀素弓(はなそゆみ)」での歌会については小欄2.23付で記した。その他にも天ぷら、地ビール、ブリトー、洋酒カクテルバーなどで多くのお客様が短歌を詠んでくれたようで、僕の手元にある資料によると全部で65首の短歌が集まった。この日は、その中から「最優秀」を選考する歌会を公開及びYouTube配信で実施した。朝一番から会場となる市内蔦屋書店宮交シティ店に集まり、最終選考に提案するための短歌を絞り込む歌会が続く。中心となる学生に加えて、宮崎大学短歌会の学生・OBらが4人参加し僕を含めて総計6名の歌会が続く。学生らは前日の晩にもオンラインで選考歌会を続けており、まさに寝食を忘れて好きな短歌を読み続けていると言える。一通りの目処が立って昼食は指定の1店舗のブリトー、詠まれた短歌の実情が理解できるように控え室で食べるのに工夫しながら頬張る時間となった。食後も直前のマイクテスト寸前まで選考歌会は続いた。

本番は専門業者の方々に委託して本格的なYouTube配信も実施。このご時世、正直なところ会場での観覧者は僅かであったが、SNS等で知らせるといくつかの反応があり配信の効果が感じられた。それでもスターバックスに面した書店の一角の開放空間での開催には、大変に大きな意義があったように思う。中学高校以来、短歌など触れて来なかった人々が珈琲を飲みながらでもその耳に短歌の話題が聞こえることは大きい。最終選考の短歌は「This is Burrito(ブリトー店)」であれば、その食べ方の難しさ方法を素材としたものが多く、「こぼしてはお行儀が悪い」という日本的文化を以ってしてブリトーをいかにさばくかという面白さが窺えた。「青空エール」という地ビール店の歌は、その名のごとく早く乾杯が日常に戻ればよいと思わせる歌が並ぶ。さらには天ぷら店「やっ本気!(やまじ)」の歌は、熱々の天ぷらを頬張る姿が想像でき、日本酒バー「糀素弓(はなそゆみ)」の歌では酒に「負」のものを溶かし化学反応で浮揚しようという酒の不思議な力が感じられる歌があった。約2時間超に及ぶ選考会、最優秀賞に輝く歌を選ぶの伯仲したが、明日の平和を願うとも解せる歌を選考し歌会は幕を閉じた。

世界中の人々が例外なく晴れた青空のもとで暮らせますように!
ごはんと酒と、宮崎の飲食店が再び活気を取り戻しますように!
「いつの日もうまいビールで声援を明日は今日より晴れますように」(最優秀歌)


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