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じっくり向き合う集中して急ぐ

2021-04-15
焦らず寝かせて熟成を待つ
急な〆切に集中してすぐに仕上げる
物事への向き合い方として

小欄を記す前に、朝の珈琲を入れてデスクに持ち込む。この文章が映し出される画面の前には、珈琲の豊かな香りが立ち上る。先月あたりから新しいマシンを貸与契約(珈琲そのものを通販購入すれば、マシンは無料貸与と云う)して使用している。抽出方式が選択できて、「標準」と「手淹れ」の二種類がある。後者は、抽出に3分〜4分の時間を要するが香り高い抽出が可能と説明書に記されていた。朝の限られた時間にさてどちらを選択するか?と思ったが、ほとんどが「手淹れ」を選択するようになった。むしろ朝から「3分〜4分も待てない」心性はいかがなものか?と思うゆえである。何事も「早い安い便利」が合言葉のようになった社会であるが、大切な過程を疎かにしてはなるまい。

そうかと思えば、急に強いられた仕事は集中して短期勝負という場合もある。過去には論文依頼書に記された原稿締切日が1ヶ月近く誤って遅く記載されており、急に電話で原稿を請求されたことがある。その時は憤りのような、だがしかし混濁しない頭に切り替わり論文を数日で仕上げた憶えがある。中国の歴史を記述した『史記』を著した司馬遷の「発憤著書」というのは有名であるが、憤りは表現をまくしたてて書かせる作用も持つ。これは一見、焦っているようだがそうではないだろう。「発憤」したことで短い時間を緻密に刻み、過程を的確に踏んだ階梯を着実に上ったということのように思う。人生の時間は限られる、ならばいかに生きるか?じっくりと集中の両刀の境地が必要なようだ。

寝かせればことばが言葉を呼んでくる
集中すれば自ずと躍動感が増す
待てる人であり瞬発力のある人でもありたい。


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