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己を知るために語る

2021-04-10
自分の内側だけで思考していると
なかなか「己」のことはわからない
語り合いが学び合いになるように

自分のことは自分が誰よりも分かっている、ということそのものが思い込みである。人はいついかなる時も「自分」に贔屓目であるようだから、自ずと「己」を偏って捉えてしまう。よって「分かっている」のは「己」の一部の姿や性質であって、決して全容ではないと思っていた方がよい。己への贔屓目をなくしそのあり方に厳しく対応した人が、世の達人となるのだろう。どこまでが「野球の頂点」か、常にわからないほどに己に厳しかったのがイチローであろう。黙々と誰よりも早く球場に足を運び、日常から筋トレを欠かさず、食事にも万全の注意を向ける。誰よりも己を知ることに長けていたのであろう。

イチローは、思う以上に饒舌で話好きである。アリゾナのキャンプを観に行った際に、僕の近くにいた日本人の女性ファンが「イチローさん好き!」と声を飛ばすと、「朝から告白されてもね・・・」とネット越しに返してきた声に僕は衝撃を覚えた。チームメイトとも楽しく会話し、よく語りよく笑う。語ることで己を知ることに真理がある。ということで、今年度も講義が始まった。開始2週間はオンライン、初回の昨日は受講者一人ひとりになぜ「国語」を専攻し「国語」の教員免許を取りたいと思ったのか?を語ってもらった。予想以上に「文学好き」の学生も多く、そのコメントに嬉しい気分になった。その受講生同士の語らいこそが、個々の「己を知る」貴重な機会なのである。

同僚とも語らいが必要
テーマなど決めずただ思いつくままの自然
己が今どこにいるかが知られるようになる。


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