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命いっぱいに生きる

2021-04-06
「どんな会社もすうっといったものはない。
 もう投げ出したくなるような状況を
 何度もくぐり抜けてきている。」(松下幸之助の言葉から)

今朝起きると、懇意にする会社の社長さんが冒頭に記した松下幸之助の言葉をSNSに上げていた。社長さん自身もその言葉に該当するような「一人」として、その「大事さ」を考えたというのだ。もちろん僕に会社経営の経験はないが、「会社」はそのまま「教育」にも「研究」にも置き換えられるだろう。学部卒で教師になった時も、今一度研究を志した時も、決して「すうっと」簡単にまっすぐ進めたわけではない。誰しもが「もう投げ出したくなる状況」を経験するのだが、そこで「くぐり抜け」られるかどうかが肝要なのだ。「命いっぱいに生きる」ことこそ人間の「志(こころざし)」、この語は読み方と字の成分のごとく「心が上を向く」ことを云う。

人生を歩めば、病に向き合うことも少なくない。だがそこでも「命いっぱいに」の意志を繋ぎ「治して生きる」思いは尊い。人間の身体そのものが「すうっと」は行かず、「投げ出したくなるような状況」になる場合もある。しかし、そこでこそ「生きよう」という志を持つことこそが何よりも人としての価値ではないか。決して「投げ出す」ことなく、自らの「生きる」を自らが尊重する生き方。自分しかわからない闘病の苦しみにも耐え抜き、「くぐり抜けよう」とする「志」は、僕らにあらためて「命」の尊さを教えてくれる。そして松下の言葉がそうであるように、「志」はいつまでも深く接した人の心の中に生き続けるのである。

「生かされて」また「活きる」
今日も「生きる志」を持っているか?
いただいた命をいっぱいに生きる。


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