オンラインで叶わぬ雑談と懇親会と
2021-03-07
休日出勤の仕事の合間にもオンラインならではで研究発表会に参加
だが参加の面々と雑談や懇親会ができない虚しさも
季節柄、諸々の仕事があり休日ながら出校をした。大学の役割を担うにあたり土日に業務が入ることで困るのが、研究学会への参加との重複である。コロナ以前であれば、昨日の土曜日に東京で行われた研究発表会に僕は、確実に参加することができなかった。しかし「オンライン開催」ということで、校務が落ち着けば参加できると考えて参加申込をしておいた。ありがたくも校務は発表会以前に概ね終えることができ、研究室のPCにて研究発表を聞くことができた。この研究学会は、僕自身も院生時代から育ててもらった思い入れの強い学会。例年は、この年度末と後期開始前の9月末に開催ということで、ともに校務が重複する期であり、最近は参加できていなかった。誠にオンラインはありがたい。
しかし、多くの研究仲間が参加しているものの、オンラインでは雑談もできない虚しさもある。対面で会場に行けば各々の近況報告など、様々な人々との情報交換もまた有意義な時間だ。研究発表のみならず、こうした機会であることが学会の意義とさえ思う。もちろんこの日の研究発表を聞いて、僕自身も新たな研究意欲が掻き立てられたのは確かだ。ただ、雑談やましてや懇親会があればなおさら、大きく心が揺さぶられ明日への意欲や意識に繋がるものである。学会を運営する事務局の先生にも、発表者にも、司会者にも、何らかの労いの言葉や議論をしたいことが山ほどある。あらためて「新型コロナ」が僕らから奪った、「雑談と懇親会」の効用を深く実感する機会ともなる。
黒い画面上の巣箱に書かれた各自の名前文字
質問者以外はなかなか拝顔の機会もなく
ありがたきオンライン社会で、僕らは何を得て何を失っているのだろう。
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