タレ染み透る焼き鳥の味
2021-02-06
昨年の今頃はまだ気づいていなかった馴染みの店に簡単には行けなくなることを
「テイクアウト」の工夫に頭が下がる
昨年の今頃はまだ若山牧水賞の授賞式も開催されて、僕が会員である結社の選者である黒岩剛仁さんの受賞を酒を酌み交わして祝うことができていた。宮崎中心部の繁華街「ニシタチ」を舞台に県との試験的な企画「ニシタチ短歌ピクニック」も実施していた。またプロ野球キャンプインにあたり取材に訪れていた、親しくなった著名な元大投手の方とともに餃子店で談笑することもできた。今年は前述したようなことが、尽くできない社会になってしまった。「ニシタチ」の懇意にするお店はどうしているだろう?などと慮るのだが、なかなか足を向けることはできない状況だ。まったくこの世は、一寸先は闇である。
先日、スーパーで馴染みの焼鳥店・店長さんの姿を見掛けた。近所ということもあり、妻や両親とよく通っていた店である。安いが素材がよく、炭火で焼いた焼き鳥にはいつも舌鼓を打っていたものだ。しかし、この1年近く訪れることはできないでいた。店長さんの姿を見たら、お店の外に掲示してある「お持ち帰りできます」の看板が思い出され、この日は焼き鳥類・メヒカリ唐揚げ・茄子天ぷらなどを注文をして「持ち帰り」を利用した。変わらず店長さんの対応には、惹かれるものがある。さらには「豚汁用タレボトル詰」とか「冷凍おつまみセット」など、持ち帰り商品を充実さる努力をしていると話してくれた。焼き鳥そのものが1年ぶり、なんとも酒の肴から遠ざかる社会に僕らは生きている。
昼間は暖かい陽射しの中を
馴染みのパン屋さんへと散歩がてら
「お店」に行くのではなく携わる「人」のところに行くのである。
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