今日という「一点」は将来につながる
2021-02-03
「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。」
(真山知幸氏メルマガ掲載。スティーブ・ジョブズの言葉から)
「役に立つか、役に立たないか」という観点で現在の行動の正否を判断する、世知辛い世の中になった。学校でも「試験に役立つか?」「入試に出るので役立つか?」といった対労力効果ばかりで学びを縛り付けてしまう児童生徒、さらには教員までもが多いのが現実かもしれない。だが人の将来の可能性はそう簡単に見通せるものではなく、学ぶ時点で「役立つか?役立たないか?」はまったくわからないものだ。むしろ将来のある時点で「役立つ」ものは、現在は「役立たない」ように見えることが多いかもしれない。もとより「無駄」であるとか「不可能」であることが、当初から確定している訳ではなく、頭で判断するばかりでは「現実」はわからない。一縷の望みでも、足を踏み出してみることが大切なのである。
冒頭に記したAppleの創業者・スティーブ・ジョブズの言葉が、友人の著述家・真山氏のメルマガに掲載されていた。彼との出逢いがあった10年以上前を振り返ると、様々な「点」がつながって来ている。当時は僕自身が中高専任教員を辞し、大学非常勤となって研究職キャリアを築きあげることに踏み出すや否や?という大きな岐路に立たされていた。世に云う「フリーランス」であり、研究という「著述」だけで身を立てるのは大きな冒険であった。自由な身に踏み出すとすぐに東日本大震災があり、日本列島が様々な意味で大きく揺れた。幸い2年間の非常勤(フリーランス)のみで現在の大学専任教員として就職できたので、そのリスク多き決断は「果敢な挑戦」として彼からも讃えられた。そして現在は、真山氏自身が「著述家」(フリーランス)として自立した。
振り返って「点」がつながった
日々を「今日が最後」と思って必死に闘い続けること
「今日の点」が将来つながると信じる者だけに幸福な未来が与えられる。
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