年の瀬の時を楽しむ
2020-12-31
妻はおせち料理づくりで台所窓拭きに各所の換気扇清掃など
玄関飾りも取り付けてお正月へと
時代は変転し年の瀬の過ごし方も多様になったと云われてはいるが、昭和から変わらぬ「型」が大変に好きである。などと「昭和」の時代には、大晦日の夜に放送であった「レコード大賞」を観ながら考えた。大晦日より「紅白」会場への移動の制約がなくなったからだろうか、過去の受賞曲や今年鬼籍に入った作曲家などの特集があって回顧的な楽しみ方ができた。しかも妻お手製のピザといただいた牡蠣にワインをいただきながらの時間は、誠に至福なものがあった。昼間に時間を巻き戻すと、妻はおせち料理づくりに追われ時事刻々奮闘している1日であった。途中の買い物などの外出を含めて、その姿そのものが「昭和の年の瀬」を思い出させてくれた。
僕は小学生の頃から年の瀬になると、家の大掃除に勤しむのが好きだった。商家を営んでいたゆえ父はほとんど大掃除に着手せず、母は店番をしながらもやはりおせち料理づくりに奮闘していた姿が印象的である。両親の会社がカーペット類の小売もしていた時期には、父のみでは配達の手が足りず大掃除を終えた町内の家までカーペットを担いで届けたことも思い出である。その合間を縫って、自らの居住空間の大掃除をする。自分の部屋は29日ぐらいまでに終わらせて、30日大晦日はリビングや階段周りなどに勤しんでいた。あまりに細かいところまで執着するので、来訪した祖母が「もうそのくらいでいいのにしたら」と声を掛けられたこともあった。そんな過去を思い出し楽しめる、宮崎の幸せな年の瀬なのである。
寒波による寒さも年の瀬でこそ
希望の新年へ向けておせち料理に期待する
日本の年末年始は家族の中で健在である。
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新たな掛かり付けを求めて
2020-12-30
眼科医に歯科医さらには理容師長年の掛かり付けもまたコロナで遠くなりにけり
宮崎で生きるための新たな開拓
「掛かり付け医」を持つことが、健康長寿の上で大変に重要だと云われている。ここのところ国会議員さんの急逝などの報に接し、後に「新型コロナ」への陽性が判明したが「掛かり付け」がいなかったのだろうかと思う。また元「うたのおにいさん」の40代での夭逝も報じられたが、直前のブログには眼の異常な充血写真が掲載されていたと云われている。日常の些細な身体の異常に対し、念には念をの慎重な対応を求めるべきと考え直させられる。親身に相談できる医師がいれば、この両者の治療の可能性が開けたのではないだろうか。ご冥福を心からお祈り申し上げる。このような意味で僕自身も歯痛を放置しておくわけにはいかず、同僚の情報も得て地元の歯科医に診断を仰ぐことにした。
実は眼科・歯科さらには理容師には長年の「掛かり付け」が東京にいるのだが、「新型コロナ」によって容易に東京へ赴くことができなくなった。それぞれ25年・15年・35年のお付き合いで、正直なところ彼らの「手」でなければ自らの身体を触ってもらいたくない感覚もあった。しかし、この情勢はそうも言っていられない。Web情報とともに同じ地域に住む同僚からも情報を得て、自宅にほど近い歯科医の門を叩いた。先代の母親(もちろん今も診療を担当しているようだが)から引き継いだ若き院長もなかなか気さくで話しやすく、痛みの原因をレントゲンで的確に診断してくれ処置を施してくれた。問診票に「悪いところは全部治したい」と記したが、特に他は問題ないのか、あまり過剰な治療を勧めることもしない。次回は全体のクリーニングを最新の装置を使って実施すると説明してくれた。あれこれ僕の事情も話すと衛生士さんも親身に応じてくれ「フロスをかけてるのは偉いですね」と言うので、「口腔環境を整えるのが長寿の秘訣と聞いたもので」と応答した。歯科は緊急性が高い。宮崎にも信頼できる「掛かり付け医」を開拓することができた物語。
日々に身体の声を聴くように
自動車は半年で必ず点検が用意されている
「掛かり付け医」が複数いても問題ないのだと思い込みを打破もできた。
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得した1日を生き時間に
2020-12-29
本来なら仕事納めの1日「特別休暇」で全学職員さんも休暇へ
得した1日を生かすために
年末年始の特別な時間意識というものは、長年にわたり培われた「文化」に由来するものである。しかし、昨今はだいぶそれを「文化」とも分別がつかないような個々が「多様」な時代になった。だがこうした年末に新年のご挨拶である年賀状に宛名を書き個々にコメントを付している時間には、「年の内に」といった意識が強力に頭を擡げる。配達側は「25日までに投函せよ」とは言うのだが、この気分になるのは現代では明らかに「クリスマス以後」である。正直なところ「元旦」に形式的事務的に先方に到着するよりも、手書きでコメント付きの年賀状を三が日までにという言い訳を強調したくもなる。
「去年今年(こぞことし)」を考えることは、日々に没入した人間の「長い時間軸」を意識することでもある。今年は春先から「新型コロナ」に急襲され、生活そのものが一変したストレスの多い1年であった。どうやら心の傷はないと思っいても、奥歯が痛くなったり足の甲が痛くなったり、ここのところ「痛み」が自らの身体から顔を覗かせる。それぞれに修復が必要のようだが、同じように「志」も繋ぎ合わせて修復して再び前に歩み出す必要がありそうだ。この日は本来は「出勤」が必要な日であったが、今年1年の事情も考慮されて職員さんらも含めて全学的に休暇扱いとなった。「公」から「個」へ転換して過ごすことが許されたわけである。この時間こそ前述した「修復」のために「生かす」ことが肝要であった。
貴重なランチの時間を過ごすことで
明日への「志」が水平線から顔を出す
そして29日に歯科予約、足の甲は湿布で修復をしている。
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牧水研究会ー文化を継承していくこと
2020-12-28
「牧水研究会」総会中堅や若手の投稿そして会員拡大へ向けて
明日の宮崎を考えるために・・・
新型コロナ感染拡大は、特に都市部で歯止めはかからず、さらに変異種の確認など先行きが不安なニュースが絶えない。そんな中ではあるが、事務局長の医師の適切な対応が施された会場で、対面による牧水研究会総会が開催された。この1年間は、僕自身も編集人に加わり「一首選」企画などを担当したが、それでもなかなか1冊の内容に見合った原稿が集まらなくなったという問題が提起された。会員の主体的な投稿を尊重するという意味では、会員本位の研究誌でもある。昨今の文学研究誌では、研究学会所管誌であっても投稿の減少が問題視されている。研究分野の後継者の育成が急務であるのは明らかだ。新型コロナで企画参集が難しい社会状況下で、いかに中堅や若手の会員に声を投げかけるかが重要であるだろう。
幸いに宮崎では大学生・高校生をはじめとして、若手で歌作に勤しむ人々は少なくない。もちろん僕自身の大学講義を受講した学生たちへの働きかけも、重要な窓口となろう。会員諸氏の声を聞くと、評論などのレベルが高くなかなか投稿は敷居が高いのだと云う。こうした点を勘案すると、25号(現在編集発行準備中)まで続いてきた『牧水研究』をさらに年代層を超えた人々が交流する場にしていかねばなるまい。Web投稿なども利用して、「牧水の広場」などを創り出していくべきではないかと思う。またシンポジウム開催などには、オンラインを積極的に活用すべきと思う。ここは大学図書館と公立図書館との連携をはじめ、「短歌県づくり」とも連動しながら中堅や若手をいかに参画してもらうか?これは日本社会全体の縮図としての問題ではないか、とさえ思いつつ帰路に着いた。
教育の役割と責務
これまでに築かれた先輩諸氏の文化を継承するために
短歌を盛んに住んでいて幸せな宮崎を創るために。
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「街のざわめきが歓喜の叫びへと」2020回顧
2020-12-27
「愛情に満ちた神の魔法も悪戯な運命(さだめ)にも」
(桑田佳祐さん「SMILEー晴れ渡る空のように」)
クリスマスが過ぎて2020年を回顧する気分になってきた。今年もあと1週間を切った。「新型コロナ」に尽きるといってもよい世情にあって、この1年間をどう生きてきたのだろうか?年賀状の宛名を書きながら、個々になかなか直接は会えない人々との遠さも感じつつ、むしろ集中し得たことや苦難を乗り越えたことが脳裏に浮かぶ。ともかく3月4月頃のコロナ禍初期の苦悶は、なかなか他者には理解し得ないであろう体験となった。大学学部での講義再開への対応、自らの遠隔講義制作への模索、そして家族の感染対策や友人・知人と逢えなくなった際立った寂寥。まさに悶絶というべきか、神様が人類に与えた試練は過酷すぎると感じる日々であった。
この日の夜、FMラジオ「桑田佳祐の優しい夜遊び」を聴いた。桑田さん自身は「ほぼほぼ年越しライブ」(Web配信)の直前ということで「喉を護る」ため欠席。(さすがこれぞプロ意識である。)サザンのサポートメンバーの斎藤誠さんと片山敦夫さんのDJであった。その最後の方で冒頭に記した曲が掛かったのだが、聴いているうちに涙が止まらなくなった。それは前述した苦悶の3月4月に、この曲をYouTubeでよく研究室で聴いていたからである。言い換えるならば、この曲によって苦闘を乗り越えたといってよい。元来、この曲は「TOKYO2020」の民放TV全社共通のテーマソングであった。発表された1月末には、決してコロナ禍などは予想もしていなかった。この曲で五輪を祝うものと思っていた。だが、この曲はコロナ禍を乗り越える精神を支える普遍性を兼ね備えていた。五輪を単なるお祭り騒ぎとは考えない桑田さんの懐の深さが窺える。現在もまたYouTubeで聴くことがあるが、この夜のDJでは涙が全開になった。
「私とあなたが逢うところ」
人類に与えられたこの深く苦しい試練
「歓喜の叫び」へ向けて「晴れ渡る空」を夢見ている
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仕事納めと疫病退散
2020-12-26
暦の関係で早めの仕事納め自分だけの時間を取り戻す
そして疫病退散の願いを込めて「576」発の花火が
通常では28日が「仕事納め」であるが、土日を挟む月曜日ということもあり「特別休暇」扱いになった。大学の職員さんらも含め、この25日で業務終了となる。大学へは資料を取りに行く程度であったが、お世話になった職員さんにご挨拶を。ともかく新型コロナ対応に対して学部役職上大いに翻弄されたが、職員さんらの尽力にも大いに助けられた一年であった。研究者である我々は大学内でも「個人」での活動が多いのだが、やはり人と人との結びつきは大切ではないかと思う。そんな意味では年の暮れの挨拶は重要だと思っている。
夕刻から至近にある観光名所・青島に出向いた。来年に延期となった「国文祭・芸文祭2020」への思いを込めて「567(コロナ)」+「0」発の花火が上がるというのだ。やや寒い海辺で妻と二人で見上げる花火は、まさに今年一年の厄を払ってくれるような感覚になった。大空の闇に舞う彩りの競演、めでたきも花火、希望を祈っても花火、イベント開催自体が自粛される年であったが、自然の中で花開く明るい未来が見えた気がする。この青島の地は、愛する妻と結婚式を挙げた思い出の地。寒風の中にも神社への近況報告と祈願も忘れない。宮崎赴任の縁が始まったのも、この青島であった。
特別な歴史の中の今年の年末
疫病退散と明るい2021年へ
夜空に妻と希望の光を見上げる。
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クリスマスに何を待とうか?
2020-12-25
人と人とが会えないクリスマス恋人ならぬ何を待たねばならなくなったのだろう?
静かな聖夜を過ごす2020年
大学は年内講義最終日、とはいえ担当2コマの講義はオンラインで実施のため最終日の思いも例年と違う趣である。実験・実習の一部対面が行われており、学生らの姿が皆無ではないが寂しいキャンパスの年が暮れる。オンライン講義の最初には「メリー!クリスマス!」最後には「よいお年を」と伝えてみるが、肉声ではない「ことば」はやはり空虚に響くと思わざるを得ない。学生らはこれからどんな年末年始を過ごすのだろう?最終コマでは附属図書館の大きめの部屋で卒論ゼミ、約1ヶ月後に迫った4年生の卒論内容に対して対話の時間が持てた。各々の進捗状況もよろしく、仮提出としている成人の日明けが楽しみでもある。
ちょうど1年前のことだ、市内の本屋さんの片隅で「まちなか講義」を県の国文祭・芸文祭2020のプレ企画として担当させてもらった。「日本の恋歌とクリスマス」をテーマに「待つことの愉悦」について短歌やJpopの歌詞から考えるという内容であった。80年代の「恋人たちの豪奢なクリスマス」にみたような「狂騒曲」はだいぶ影を潜めたが、今年もケーキ店などは混雑したのであろうか?ただただ家族とだけ素朴に過ごすクリスマス、新幹線ホームで恋人をひたすら待つ80年代の感覚からはほど遠くなった感がある。しかも今年は「新型コロナの終息」を待たねばならない。降誕祭を祝うのであれば、おお神よ我ら人類を救いたまえと切に祈りたい聖夜である。
こんな歴史上を生きている僕たち
「昨年2020のクリスマスは・・・・」
などと来年のこの日にはどんな言葉を記せるのだろうか?
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宮崎大学短歌会ー年忘れオンライン歌会「あたたかいもの」
2020-12-24
テーマ詠「あたたかいもの」8首の心温まる作品たち
来年は対面歌会ができますように!
宮崎大学短歌会は今年最後の「年忘れ」歌会をオンラインで開催した。1月2月に数回は対面で実施したが、3月4月5月6月7月は前期の遠隔講義で学生らも苦闘していたためにほとんど開催できず、8月ごろからオンライン歌会を再開したという1年間であった。オンラインは各自が自宅で自由な裁量(途中入退室)で寛いで参加できるという利点はあるが、やはり物足りなさも感じざるを得ない。この年末はまだまだ感染状況が厳しい状況であるが、3月までには今年度卒業生のためにも附属図書館で対面で規模の大きな歌会を開催したい要望も出された。人間が直接に身体感覚など全てを動員して「会う」という行為の尊さを感じざるを得ない。今回はテーマ詠「あたたかいもの」に詠草8首の歌が並んだ。
素材としては「肉じゃが」「(肌の)ぬくもり」「焚き火」「赤い頰」「風呂」「湯」「ホットレモン」「カイロ」などであった。食べ物が多いのかと思いきや、湯水に焚き火・カイロなどの暖をとるものが複数みられた。また肌感覚とかむしろ「寒くて赤くなった頰」を描写することで「あたたかいもの」を表現した歌もあった。寒さや温かさの感覚は地域差も大きく、出身地によってその度合いが違うことが歌作にも読みにも表れていたようである。大学の所在地である宮崎市内では、冬でどんなに寒くとも氷点下になるかどうかという程度。北海道や長野の出身者の皮膚感覚との比較は誠に興味深かった。歌会を通じて会員の心は、少しは「あたたかいもの」になっただろうか。来るべき2021年の対面歌会を希求しつつ、今年の「みやたん」が幕を閉じた。
大自然の中に「あたたかいもの」を享受する人間
人と人とのふれあいが何よりもあたたかい
来年に向けて高校生との交流など新たな試みも模索中である。
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何が「勝負」だったのだろう
2020-12-23
「勝負の3週間」???言葉の見逃し三球三振
意を決して考えるべきこと
年末年始が大きく様変わりしている。人と会うことが憚られ、会食や酒宴という楽しい時間も催すことができない。国内の移動も控えるべきということで、帰省で親類に会うことさえも儘ならない。実生活を共にしている最小単位で「静かな年末年始」が好ましいと云う。生まれてこの方、心身に埋め込まれた年末年始の習慣を回避するという類稀な時間を過ごさなければならない。同僚や学生たちとも忘年会はなく、毎年恒例の新年会歌会も催されない。あくまで自粛ということだが、見えないウィルスには到底敵わないのである。それは図らずもこの年末年始に、感染が高い波となってしまい止まることを知らないからだ。もう少し、早く何らかの手立ては講じられなかったのかと思う。
「勝負の3週間」などと喧伝されたことが、虚しくも見逃し三球三振な方策であった。3月の連休に街頭に人出が多くなり、4月に感染が一気に拡大したことを僕らは忘れていない。その既視感のあるニュースを、またこの機にも観光地の映像で見せられた感じである。京都嵐山の渡月橋や東京浅草浅草寺の人出が「密」な映像は、そのまま関西圏・関東圏の感染者数に跳ね返っている。我慢をするべき時に「35%オフの旅行商品」をチラつかせられ、「経済も大切だ」という正当めいた呪文を唱えられれれば人々の欲求は楽しい方に靡く。勝負すべき時を逸してしまい、むしろ楽しく過ごすべき年末年始に我慢が強いられる形である。防犯管理の話題の折に「何が悪いって泥棒が悪い」と言うようなもので、「ウィルス」のせいだと言っても話は始まらない。そこへきて首相自らの会食の連続、さぞ感染対策が「徹底」されたレストランなのだろうか。
クリスマスも年末年始も家族のみ
あの3月4月から大きな好転もなし
2021年もそう簡単には行かないとは思っておこうか。
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木星と土星の最接近
2020-12-22
日の入り後の南西の空高台の公園に登るも山と樹々があって
自宅の二階和室から397年ぶりの天体ショーを
前回は江戸時代初期、その後の江戸文化の開花や明治維新に大正デモクラシー、悲劇的な第二次世界大戦など、日本いや世界は約400年ほどで大きく変化している。そんな中で太陽系という未知の星たちが、平然と自分たちのペースで呼吸をして寄り添っているかのようである。「水金地火木土天冥海」(僕らの頃は「海冥」の順で覚えたが)、その「8音(4拍)+8音(4拍)」の言葉の響きよろしく、僕らが太陽という「恒星」を中心に存在している天体の住人であることを思わせる。地球との距離からすると火星や金星は大きく光って見えるものだが、今回のように「木星」「土星」に注目すると、あらためてその遠さに思いを馳せた。太陽の光が今いるところから見えなくなる日の入り直後、その太陽系の星たちの微妙な軸の重なりとズレが一致する太陽系規模の「時」の流れの中に僕と妻は置かれている。
Web情報でこのことを知っていたので、職場からは日の入り時刻前に早々に帰宅した。「きっと毎朝登る高台の公園に行けば、全方位の空が良く見えるだろう」と思い込み、早々に朝のウォーキングのごとく着替えて公園の147段を登った。休日で実家に行っていた妻が帰るというので、その公園まで車で直接来るように連絡。二人で寒風の中をしばらく待ったが、どうもまだ明るさが残るのとちょうど南西方向に山や樹々があってよく見えない。意外に「南西」なら自宅の2階がう良いと思いつき、帰宅して再び空を眺めた。レジャー用の10倍程度の双眼鏡を使うと、はっきりと木星の右上に重なるように土星が見えた。思い込みでないかと疑いつつ、土星にリングが見える。スマホでやや拡大して撮影すると、個々の色や形状の違いがよくわかった。食事の準備に勤しもうとする妻もしばらくはこの大接近に夢中になっていた。この歴史的な一瞬のような「時」に、地球で愛する妻と出逢えている幸せに感謝。
次はどんな時代にどんな夫婦が見上げるのだろう
太陽系の時間からすると一人の人間の命は儚い
それだけに命をどれだけ「ことば」に刻めるかにこだわりたいものである。
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