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家族が割かれる夏

2020-08-06
家族団欒の時節にあたり
容易に帰省もままならない社会
人間社会を分断していくウイルスの脅威

家族がいるお茶の間が好きだ。幼少の頃、アポロ11号の打ち上げの際だっただろうか、家族がテレビの前に全員集まり固唾を飲んで打ち上げの光景を観た。祖父母や叔母二人も同居していた家族、叔母の一人がカウントダウンする数字が減っていくのを「0になればロケットは月に打ち上がる」と教えてくれた。まさに「世紀の瞬間」を家族全員が集まって見守った時代。TVドラマなどを観ても家族愛が描かれ、ウルトラマン・ウルトラセブンを観れば、科学特捜隊や地球防衛軍の隊員たちのチームワークよろしき家族のような関係が羨ましく思えたものだ。世代を超えて家族が集まることには、歴史・社会・文化を継承する大きな意義があったように思う。

新型コロナウイルスの感染拡大で、お盆の帰省自粛の賛否が喧しい。都会から地方への移動によってさらなる感染拡大が懸念される一方で、既に感染第二波の炎上は同じ図式で日本全国を急襲した。TVで街の人の声が流れると「キャンペーンでの移動はよくて、なぜ帰省はいけないのか」と言った声も少なくないようだ。僕の場合は既に故郷・東京へ半年も足を運んでいない。これは宮崎に移住して最長記録だが、昨夏に何を予見したか父母が宮崎に移住していたことは幸いであった。それでもなお、東京在住の妹は宮崎訪問を我慢しており、隣県に住む姪も僕の家に来ることを自粛している。ましてや例年夏の恒例となった「いとこ会」など決してできる状況でもなく、開催が途切れてしまう。家族親戚と逢うのはお盆ならずとも、自らの存在そのものを考える貴重な機会だ。ウイルスはそんな人間の本質的な喜びを、悪辣にも奪うものとなっている。

家族で五輪を観る夏は夢に消え
心穏やかな日々はいつになったら来るのだろう
家族を大事にしなくなった人間への警句なのだろうか?


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