大河はないが半沢はあり
2020-07-20
日曜夜のお楽しみ大河が中断してつまらないと思いきや
「半沢直樹」の「やられたらやり返す」が
日曜日の終息の仕方には流儀がある。5時台になると楽しんだ休日から平日へ移るべく、妻が掃除機をかけ始める。その各所に僕は水性モップを掛けて仕上げ、書斎は自ら掃除機を掛ける。その後、ちびまる子ちゃんとサザエさんがリビングに流れる中、夕食の時間となる。そのあたりから当日の大河ドラマの展開を想像するのだが、大きな歴史的事項が展開する日などはソワソワするものだ。残念ながらコロナ禍で撮影収録ができないとうことで、現在大河ドラマは休止中。過去の名場面を繋ぎで放映していたが、その興味も萎えてしまった。誠に拍子抜けした日曜締め括りとなるかと思いきや、この日から「半沢直樹」の続編シリーズが再開した。
大河ドラマ「真田丸」の演技に惚れ込んだことと、堺雅人さんが宮崎出身であり出身大学も同じことから好感と親近感が増した。前シリーズではドラマとしては驚異的な視聴率で「倍返し」など社会的な流行語を生み出した。2013年当時は現大学に赴任した年で新しい環境への順応に集中していたのか、あまりドラマなどに興味は持てなかった。現実の社会が様々な面で荒んでしまった昨今、ドラマ的誇張と演出は多々あれど欲と腹黒さを露呈する組織人を見返していく「半沢直樹」の鋼のような精神は見応えがある。堺雅人さんのみならず、憎らしき役柄で登場する役者陣が視聴者が本気で憎悪を抱きたくなるような演技で「半沢」包囲網を形成している。これにて暫くは、日曜日の夜の過ごし方が変わってしまう。現状で大河ドラマの時間帯は、入浴に当てざるを得ない実情である。
「銀行マンは顧客やその家族の幸せを願う仕事だ」
親の営んでいた昭和的な家内中小企業のあり方も描かれてくる
粉飾や改竄が政治でも平然とまかり通る世の中、ゆえに「半沢」の暴きは痛快なのだ。
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