締切日のさまざまな憂鬱
2019-11-24
「11月31日」ないはずの日付「末日」と解釈していたが
それが誤植とわかる葉書が手元に
原稿締切については、手帳の月別の欄外に赤字で表示し月間計画の上で厚く意識するようにしている。構想から執筆・推敲を経て脱稿するまで、早ければ2週間、長いもので数ヶ月や半年を要するものもある。この逆算や段取りをいかに計画的に実行するかが肝要、と学生などには指導する。だが締切日に対する感覚は、どうしても人ぞれぞれのものがあるのは否めない。食事の折に好きな惣菜を最初に食べるか、最後に食べるか?嫌いな惣菜ならどうか?などと早く片付ける派と最後まで温存派は、「好きだから早く」というのと「嫌いだから早く」、「じっくりやりたいから遅く」と「なかなか手がつかずに遅く」など、複雑な心境が渦巻くものである。
週末に一葉のハガキをいただき、衝撃の内容が記されていた。今月末と認識していた締切日が、「11月3日」だと記されて「原稿を大至急」と言うのである。原稿依頼の書面には「11月31日」となっていておかしいとは思っていたが、そのまま「末日締切」と解釈していた。それが「31」の「1」の方が「0」でなく、不必要な誤植であったのだ。しかも曜日も「(月)」となっていたので、「3日」を匂わすヒントにもならなかった。偶々この連休は何の予定もなく時間があったので、慌てて原稿を仕上げに追われることになった。既に「真実の締切日」が過ぎてしまっていることへの呵責の念とともに、大変重要な「締切日」を依頼書において誤植があることへのあり得ないだろうという思いが心の中で渦巻いている。
憂鬱ではあるが締切日があればこそ
逆算のスケールをさらに伸ばしておくべき
人生はあらゆることが学びであると思いたい。
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