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花ニ嵐ノ喩ヘモアルゾ サヨナラダケガ人生ダ

2018-03-08
折からの雨や風も強まり
日々春の足音が大きくなる
そしてまた「サヨナラ」の季節でもある・・・

年度末であるゆえ新年度を視野に入れた仕事とともに、今年度の様々な総括がなされる時季である。それを事務的にではなく、個々の学生の顔を思い浮かべながら進めていると、自ずと感情が揺さぶられ記憶が蘇る。しかも現在の年度のみならず遡って4年間の様々な足跡を思い返すことが、とりわけ日本的な「うつろひ」の情緒に連なるのは、僕だけではあるまい。春のやや荒れた気象条件、今年は冬の寒さが厳しかったゆえか、その洞から抜け出すのに強烈な雨や風が必要なのだろうか?靴や服を濡らしつつ歩む足元にもまた、様々な時間の流れが纏わり付いてくるような気持ちになる。

所属学部の送別会が催された。大変お世話になったり、また親しく語り合った先生方が、新たな人生を歩み始める。中高教員をしていた頃から思うのは、生徒も「卒業」に際し、先生も「退職」に際し、その人の在籍時における関わり方や生き様が顕著に表面化されるということ。送別会席上のスピーチの言葉に、どれほど自分が深く心を揺さぶられるかが重要だと思っている。反転して考えるならば、その「退職」の時点に思いを馳せて「今」を生きられるかどうか。学生との関わり方も、「卒業」の時に納得して見送るためには、徹した厳しい関わり方がむしろ必要なのだと肝に命じている。今年度で退職される先生方の言葉は、やはり在職時の「生き方」を十二分に表現していた。

心の琴線に触れる言葉がある
聊か涙腺が緩んで一杯一杯復た一杯
サヨナラダケガ人生ダ・・・・・


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