短歌・歌会に支えられてー第318回心の花宮崎歌会
2017-12-06
新入会の方々や大学短歌会の面々さらに広がりを見せる宮崎歌会
この皆々さまに支えられて今宵は忘年会
1ヶ月に1度の研鑽の場、心を支えられる場、そして何より楽しきひと時、心の花宮崎歌会の年内最終回となる歌会が開催された。ここのところ新入会員の方々も増え、また宮崎大学短歌会の主要メンバーも継続的に参加するようになった。歌数42首、全国の心の花歌会でも東京歌会に次ぐ人数規模であると聞く。首都圏大都市と決して大きくはない地方都市という人口密度で比較するならば、たぶん歌会出席率対人口比において心の花で一番の歌会といえるであろう。先日も宮崎県出身の花田景子氏が講演で宮崎のよさを語っていたが、「自然豊かで食べ物が美味しく、何よりも人があたたかい」と述べていた。月並みのようであるが、そのどれもが住んでみないとわからない次元で実に高度であることを実感するのである。宮崎歌会が一番であるのは数字に表せない「あたたかさ」でもある。
「人のやさしさあたたかさ」という県民性でいうならば、それを凝縮したような方々が集まっているのが心の花宮崎歌会である。この1年においては、和歌文学会大会開催校という大役に賭けて駆け抜けたような慌ただしい時間の流れであったが、その様々な局面で伊藤一彦先生をはじめとする心の花宮崎歌会の方々に助けられた。通例は会場を含めて大学組織を背景に大会開催校は運営する場合が多いが、「市民プラザ」を会場として「宮崎県」を背景に「心の花」の方々に御協力いただくという「宮崎スタイル」で学会が開催できたことは、僕にとっても大きな誇りである。その運営の中で学生たちも広い世界を見つめ、自らの歩む道を切り拓いた。昨夜の忘年会でコメントする際にこんなことを考え、自らが心の花宮崎歌会に、そして短歌に支えられて生きていることをあらためて表明しつつ胸に刻んだのである。
随所にあった短歌関係の諸行事にも励まされて
そしてまた年内にもまだ企画されている行事も
来年は牧水没後90年、そして心の花120年、さらに楽しみな年になりそうである。
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