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作業要領を学ぶこと

2017-09-05
800部に近い書類の封筒詰め
折り込み詰め込み確かめ封を閉じる
いよいよ和歌文学会大会案内の発送へ

1週間近く宮崎を不在にする前に最終校正を終えて、その間に印刷業者の方が懇切丁寧に案内書類や封書を仕上げてくれていた。この日は昼からゼミ生たちを研究室に集め、封入作業を開始した。800部近い部数の書類が物理的にどの程度のものになるか、作業はどの程度の時間を要するか、いずれもそれなりに想像力を働かせても、体験のないものは実感が持てないものである。夕方に郵便局が集荷に来るまでに、いかに作業を完了させるか。ゼミ生ともども物理的にも精神的にも、聊か過酷な作業がしばらくは続いた。当初は様々な話題に触れながら作業をしていたが、次第に無言になっていく。内容物が確実に封入されているか、点検をしながら先の見えない作業が続く。

学校の教員というのは、日常的にこうした作業をこなす必要がある。試験問題の折り込みから保護者会資料等々、部数は担当学級数とか学級の人数分ながら、やはり時間内に完了できる「作業スキル」が求められる。「国語」担当の場合は特に「問題文」で紙幅を多くとるので、試験の折り込み作業は他教科よりも困難な場合が多い。だいたい「国語」と「英語」が試験問題の枚数が一番多く、数学はたいてい一枚物であることが多いものだ。作業時間という意味では、問題の物理的分量がそのまま採点に要する時間に比例する。職員室で夜遅くまで採点している教員は、国語か英語だという思い出がある。現場の話はともかく、ゼミ生たちも次第に封入作業の要領を心得てきて、後半はペースがかなり上がった様子が伺えた。どうやら僕自身が予想した時間に違うことなく、作業は無事に完了した。

疲労感を抱えてまた近所の公共温泉へ
よく会う初老の方が、どのように温浴するのが身体によいかと語りかける
動作・作業・生活の所作にも適切な「要領」があるものだと温もりながら考えた。
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