「自由研究」に短歌をー宮崎大学短歌会TV初出演
2017-07-27
地元TV放送局企画「自由研究お助け隊」
宮崎大学短歌会の学生たちがいざ!
大学もようやく補講期間となったが次週は試験期間、今やすべての校種の中で一番夏休みに入るのが遅いのが大学である。小中学校では夏休みに「自由研究」なる宿題が出されるのだが、その「自由」なる点がなかなか曲者である。学習者主体な発想から出てきた課題なのであろうが、なかなか学習者が真に楽しく自ら進んで課題に取り組むことが多いわけではない。現在では(以前からその傾向がなかったわけではないが)宿題も保護者が関わって消化する時代と聞くが、地元TV局の「自由研究お助け隊」という企画に宮崎大学短歌会が出演することになった。主に小学生を対象として、日常生活を短歌にしてそれを大学生たちが歌会のように批評し、その歌について本人と対話をして魅力を発見するという内容である。午前中から研究室に2名の小学生が訪れて、レポーターの方とカメラクルー2名とともに撮影が敢行されたのであった。
「短歌は三十一文字の手紙」と、俵万智さんが折々におっしゃっている。今回もお忙しいスケジュールの中、別撮りで俵さんのインタビューも同コーナーに組み込まれる。小学校などの文章表現などの課題で問題なのは、書いても「読み手」が意識できないことである。短歌創作も「作らせる機会」は多くなったように思うが、廊下に作品を貼り出すなどはされているが、個々の歌を真の意味で「よむ」機会はあまり設定されていない。家族や友人、大人たちも子どもたちも加わって、「三十一文字の手紙」を読み合い表現主体が何を「伝えたい」のかを、様々な角度から「よむ」機会が必要だ。短歌は「他者にどう読まれるか」を知ることで、創作者も気づかなかった魅力が抽出される。しかも生活の中の小さな出来事を心に感じ取ったら、このコンパクトな定型によって手軽に「ことば」にすることができる。家族の中で話題のない場合などでも、一首の短歌が起点になって、豊かな対話が醸成される可能性がある。概ねこのような理論が、学生たちの具体的な言動で3分間のコーナーとなって、今夕地元宮崎で放映される予定である。
UMKテレビ宮崎(3ch)
UMKスーパーニュース(18:14〜)
本日7月27日(木)放映、宮崎のみなさん、ぜひご覧ください!!!
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