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熊本地震の現在

2016-07-19
地面が一旦は上がりそして下がる感覚
被災後、勤務先の小学校で奮闘した教え子
熊本地震から3ヶ月の現在を訪れて・・・

震度7の活断層型地震の、所謂「本震」に熊本が襲われてから3ヶ月以上が経過した。地震の当初から、熊本で教職に就く教え子のことが気になっていた。メールで連絡を取り、せいぜいその文面で励ますくらいしかできす、誠に歯痒い思いをしていたのだが、ようやくこの休日を利用して熊本を訪れて、彼に再会することができた。学校のガラスが大幅に損傷、その後、避難所となった校舎・体育館にて避難されている方々のお世話、そして5月10日に再会した授業。その直後に、予定されていた運動会を縮小しても短期間で準備をして実施に漕ぎ着けたと云う。文章で挙げれば簡易に聞こえてしまうが、その1日1日が彼にとっては経験したこともない誠に困難な日々であったのだと、諸々の会話を通して想像を致す。ライフラインでも水道の復旧が一番遅く、生活自体に大変な不自由を強いられたということ。こうして3ヶ月間の話を今現在の時点で聞くだけでも、この列島に住んでいる以上、自然災害と常に隣り合わせなのだと実感するひと時となった。

ちょうど熊本に向かう途中、高速道路のサービスエリアで休憩をし、用を足していた時のことである。今までに経験したことのない震動を足元に感じた。その場から動くこともできず、用を足すことを継続はしたが、どうも妙に嫌な感覚が身体に刻まれた。下から突き上げられて、その後に再び沈み込むかのような感覚。直後にスマホで情報を確認すると「震度3」、これこそが活断層型地震の揺れなのだと大きな恐怖の片々に触れたような気持ちにさせられた。九州自動車道も一部は対面通行となり、その区間の補修中の路面は甚だしい損傷を受けているように見える。一般道に降りてみると見た目には普通に見える路面が、路肩に凹凸があり車がそのギャップに跳ね返される動きを覚える。概ね、市民の方々の生活は復旧しているように見えるものの、目には見えない部分にこそ、被災した方々の困難が潜んでいるのであろう。それでも尚、宿泊施設の再開や交通機関の整備が施されて、観光客への呼び掛けも再開している。せめて九州に住む僕たちが、熊本に思いを寄せて、この困難を乗り越えるよう行動すべきであると、あらためて実感する訪問であった。

必然的に起こる地震列島ゆえに
どのような生き方が求められるかを、僕たち市民が真摯に考えるべき
明日は我が身、と思いつつ教え子との再会に学ぶこと多き時間となった。
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