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創造的「読み語り群読」という方法

2014-08-09
淡々と感情を込めず一本調子で
「読み聞かせ」という際の通例
いやいや、読み手も絵本を楽しむように創造的に・・・

担当講習3日目、テーマは「子どもと本を結ぶ方法(2)」で「読み聞かせ」ワークショップを実施した。「読み聞かせ」という”用語”そのものに従来から懐疑的な思いをもっていたが、それは「聞かせ」という享受者があくまで受身である語感を払拭したいということである。絵本を素朴に子どもたちに届ける、ある意味で大切なことかもしれない。だが飲み物でいえば水だけとか、食事なら炭水化物だけでは、栄養は行き届かないのではないだろうか。読み手も聞き手も能動的に絵本に関われる、有機的な交流を産み出す必要があるように強く思う。

講習では、最初に「音読・朗読・群読」などの効用を聊かお話した。実際に詩の朗読や群読を受講者とともに楽しんだ。その後、受講者各自が持ち寄った絵本を4人一組の中で披露し合う。その中から、「読み語り群読」に適する作品を選定し、4人というチーム構成を活かした群読を構想していく。絵本にはない台詞や効果音の創造をはじめとして、多様な「工夫」を凝らすことで、読み手も聞き手も楽しめる群読を目指した。

構想の過程を各班ごとに観察していると、絵本の解釈が次第に深まって行く。絵そのものの魅力を大切にするとか、筋書をいかに立体化して構成していくかなど、絵本世界を参加者の意思が彩って行くような感覚を覚える。話し合いの中で、発想が発想を呼び込み和やかな笑みが生じる。班内の誰かが選定してきた絵本であるが、他者が関わることで化学反応を起こして、創造的な意味付けが生じる。まさに対話的「読み語り群読」創作にこそ、作品を心から大切にする意志があるものだと、僕自身もあらたに教えられた。

発表会は実に盛況であった。
絵本は楽しむもので、勉強ではない。
「読み語り群読」、何より「人間性」を活かした方法である。
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