一番今が素敵
2013-03-18
人は“今”しか生きられない過去を悔恨し未来を夢想する。
だがそれも所詮は“今”の“行為”である。
遥かに生きて来た道を回想する。両親から生を受け、そこから己(おのれ)が始まった。本性として具えていたものは何か。そして生育環境が与えてくれたものは何か。そんな自問自答を繰り返す数日間を過ごした。
日常の喧騒の中にいると見えないもの、誤摩化しているものがある。“世界と繋がる”といった幻想を抱きながら、Web上への表現によって自己認識をする。目の前の“今”を本当に大切にしているであろうか。ひとりごとのような小さな呟きや写真等を友人に“見せる”ことが目的化して、五感をフルに躍動させていないのではないか。PCやスマホに向き合う本当の意味は何か。4日間の“デジタル断食”を経てこそ、書き込むことばの重みを再認識する。惰性でもなく、建前でもなく。
変えようのない過去。
今現在を大切にすれば訪れる未来。
そんな時間軸を再認識することが時に必要になる。
「虚」に「往」くとは。
何もないところに探究の心が宿る。
“ことば”から離れようとすれば“ことば”に回帰する。
「実」に「帰」すとは。
中身のつまった現実・事実・充実。
己のできる思考の往還によって高まる精緻なものを見つめる心。
次の自分を起動する時間。
現実を動かす力。
それは一番今が素敵だと認識し大切に生きること。
たった一つの素朴な方法。
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