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アジア人としての特長とは何か

2013-03-10
連夜の野球観戦。
野球狂としては最高の日々が続く。
前日に日本代表と熱戦を展開した好敵手・台湾代表がキューバと対戦。
双方が負ければ敗退という窮地の試合。

前述した文章からして「台湾代表が」を主語として語っている。東京ドームへ出向いた際の心境としては、明らかに「台湾代表側」を応援したいというものであった。1次ラウンドでキューバには敗北を喫している日本代表。それが台湾代表には逆転勝ちという精神的な要素があるのも確かであったが、この球場の局面で意識されたのは、自らが「アジア人」であるという自覚である。

東京メトロ「後楽園」駅前の歩道橋上からして、台湾の方々が国旗や応援プレートを配布している。球場内も1塁側には多くの台湾の方々が応援に駆けつけていた。これは「国際大会」なのであるという気持ちが、弥が上にも高揚する。それでもスタンドは前日に比べれば空席が目立つ。僕の周囲に座っていた人々も「6試合通し券」であると言っていたので、何人かに会えるものかと思っていたが、前日の興奮を語る相手は皆無であった。

チケット購入額の問題ではなく、野球ファンとしてこの「国際大会」を6試合とも見守りたいという気持ちが強い。日本代表の応援という目的のみならず、様々な国がどのような野球を展開するかを現場で観るのが、この大会の重要な意義だと考えたい。するとそこから見えて来るものがあるからである。

米国発のこのBaseBallというスポーツは、今や中南米とアジアに盛んな拠点があるといってもよい。その中心的な存在がキューバであり、この大会で2連覇している日本といっても過言ではないだろう。この日の「キューバ代表対台湾代表」の試合の図式も例外ではなかったが、往々にして「強力打線対投手守備」という図式になる。アジア諸国チームが、身体的パワーで勝るカリブ海周辺諸国に勝つには、どれだけ「守り切るか」という要素が重要である。

その図式がキューバ代表有利に作用し、14対0(7回コールド試合)で台湾代表は、この大会から姿を消した。台湾チームの選手の中には、日本プロ野球で成功している選手も目立つ。もはや野球はアジア全体で観るのが妥当だと感じさせる国際大会でもある。

爆発的なパワーではなく、
精緻さと堅実さをどれほど忍耐強く押し通せるか。
この競技でアジア人の特長を活かす要点であろう。
だがしかし、その精緻さと堅実さをキューバは学んで実行している。
それを目の当りにすると、
どれだけお国の殻に籠ることが愚かなことかが自覚される。
「日本プロ野球」の中のみで完結しない
野球界の発展を望むと同時に、
1ファンとしてそんな意識を声高に喧伝していきたいと思う。
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