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大学院修士「共通選択科目」の意義

2013-03-01
大学院修士時代の共通選択科目。
自己の専門とは離れた分野を学ぶもの。
多くの者は、「単位取得」が目的化するであろう。
だがしかし、僕の選択した科目は違った。
今でもその科目の先生と仲間たちが集まる濃厚な関係となっている。

「国語教育・和漢比較文学」を研究対象にしていた僕は、「発達障害論」という共通選択科目を履修した。そこで学んだことは、「教育」のみならず「社会」の様々な分野でのあり様を浮き彫りにしていた。履修者も同じ専攻ではない人々が殆どであり、その環境も実に刺激的であった。特に僕と同じ立場で「現職教員」として履修していた都立高校教員2人と大変仲良くなった。

教育現場で直面する多様な問題にどう対応するか。そのヒントを大学院という場に学びに来る。決して机上の空論ではない“学び”を、僕たちは求めていた。しかも僕たちが直接関わっていなかった支援教育の分野においてこそ、多くのヒントがあることに気づいた。専攻の枠の中のみで思考することの閉塞性を客観的に意識することができた。

先生を含めた4人がまた集まった。
3人のうち2人は大学教員、1人は政治の世界へ。
この顔ぶれが集まると自然と「社会」との関わりが意識される。
その関わりこそが「教育」なのであると改めて考えさせられる。

授業の初回で先生が語っていたこと。
「「研究」と「現場(実践)」の交わる境界に僕は生きている。」

「現場」で起こる数々の問題に、
真っ向から対応できる「研究(者)」でなければならない。
大学院修士の共通選択科目をこれほど活かした学生もそういるまい。
そんな自負を胸に、“ゼミ会”のようなお付き合いが今後も継続して行く。
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