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アメリカの解放感~杏里の曲再考

2011-08-04
 NHKの音楽番組「SONGS」に杏里が出演していた。やや年齢は重ねたものの、ヒット曲を連発した時代の面影そのままに、今はLAを拠点に暮らしているという。以前よりアメリカ人的な雰囲気が増したように感じたのは、やはり生活環境が人の風貌や考え方を変えていくからであろう。

 80年代を中心に数々のヒット曲がある。「オリビアを聴きながら」「悲しみが止まらない」「Cat’s Eye」「サマーキャンドル」「モーニングハイウェイ」「16Beat」「思い切りアメリカン」「Share―瞳の中のヒーロー」等々・・・思い出すだけでもこのくらいは簡単に挙げられる。

 特に「悲しみが止まらない」という曲の不思議さは、あの頃の青い齢(よわい)ではわからないものがあった。痛切な失恋という女心を、なぜこれほどにポップな曲調で歌えるのであろうかという矛盾が、どうしても説明できないようで、女性の神秘さまでも感じたのを思い出す。

 昨夜の番組を観て、ようやくその矛盾が説明できるような気になった。当時からLAという全米音楽の拠点でレコーディングをしていた杏里ならではの、西海岸の気分が曲に充満していたからであると。海の曲であっても、当時は湘南海岸しか思い浮かべなかった小生には、太平洋を隔てたLAの風など、程遠かったのだと改めて感じる。

 アメリカに居る解放感。それは体験した者でないと分からないものがある。勿論、全ての人が好意的に感じられるわけではないであろうが、あの自由で広大で雑然としてラフな雰囲気に身を浸すと、新たな自分を発見するような気分になる。決して肯定的ではない部分が局部に存在することが、むしろ何かにつけて窮屈な日本に居る時の精神を、妙に解放してくれるのだ。


 若い頃に漠然と憧れていたものに出逢う。

 やはり人生は解放的であるべきだと、彼女の姿を見て改めて思う。

 いずれLAのライブハウスにでも行ってみようか・・・という思いにさせた。
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