fc2ブログ

幼い頃の好奇心を再び

2011-08-03
 誰しも苦手であるとか、入り込めそうになく感じてしまう分野があるものだ。それまでの生育・学習・労働環境等が微妙に影を落としているからであろう。遡れば小学校時代の些細な躓きに起因して、苦手と決め込んでしまっている分野もあるように思う。しかし、好奇心を持って踏み込んでみると、それが意外にも興味深いことが多々あるものである。

 好奇心を持てば洞察力が増し、洞察力を持てば分析力に磨きがかかる。分析力に磨きがかかれば表現力が豊かになる。こんな好循環が起これば、自分が苦手と思っていた分野も興味深く接することができるようになる。


 幼稚園の頃、母親が教育熱心であったので様々な楽器に取り組んだ記憶がある。最初はエレクトーン教室に通い始めたが、どうも音符を見ながら鍵盤をたたく動作についていけずに、短期間で辞めてしまった。次はアコーデオンを習い始めた。当時としては高価であっただろう子供用のアコーデオンを、両親は購入してくれた。幼稚園の学芸会でアコーデオンパートになったものの、どうしても課題曲が弾けずにカスタネットに移動した記憶がある。母にしてみたら失望の連続であったのかもしれないが、やがて楽器より本をたくさん買ってくれるようになった。そんな幼少時の体験が、今の自分を支えているのも確かである。

 では音楽が嫌いかと言えばそうではない。曲を聴くこともカラオケで歌うことも大好きだ。だが、どうしても自分には楽器ができないという潜在意識を持っていたのも事実。それでも、楽器を愛好する友人たちに巡り合えたことで、自分でもできるのではないかという体験に至ることができた。契機と好奇心と環境があれば、物事に苦手分野はないとも言える。

 自らが研究している文学・教育分野と芸術表現との関係性が、奥深いところで関連していることを痛感する。それは、どんな分野にも好奇心旺盛な、ある方の言葉を聞いていて得られた率直な感想だ。しかも、その方は音楽分野の洞察・分析を試みながら、小生の研究分野との関連性に言及する表現力を持っている。その方と音楽表現者として高みを目指そうとする方との会話を聞いていて、どんな分野にも目を向ければ諸々のヒントに出会えることを教えられた。

 いつしか自己の狭い生活や、組織の狭い感覚に閉じ込められ、好奇心を閉ざされた己を自覚する。

 幼稚園時代に何にでも挑戦させようとした母の意志を、今一度汲むべきではないかと思い直す宵のうちであった。
関連記事
スポンサーサイト



tag :
<< topページへこのページの先頭へ >>