がんばろう日本
2011-03-14
12日(土)~13日(日)地震から一夜明けた12日朝。東京地方はようやく電話回線が落ち着いたようで母に電話。親戚関係に被災した方もおらずということで、少し安心した。電話を切るとすぐにウメ子の母から電話。マンション住まいであるが、家具の転倒防止などを徹底していたため、無事に過ごせていうるという。電話後に再びTV映像を見ると、東北地方の惨状が昨日よりも克明に伝わってくるものが多い。電話で肉親の元気な声が聞けるだけで、かなり幸せなことであると自覚する。
午後からマンションの管理組合総会。この日をこんな状況で迎えるとは予想もしていなかった。総会の最初に管理会社から、マンションの建物は今回の地震後の確認で、大きな問題はなかったと報告された。改めて住人の連携である管理組合の意義を噛み締めながらの総会となった。昨年よりは出席者も多く、総会としての意味も増した。総会の結果、出席者からの推薦があり、もう1年理事を務めることになった。住んでいる場所というのは、公共意識の原点でもある。そんな意識を高めるためにも、自らが動く必要を感じたので、この流れはむしろ望むべく了承した。
HPを確かめると、当然と言えば当然だがスポーツジムは休館。夕食時に再び馴染みのカフェへ。そこにはカフェがある町内の会長さんがカウンターでビールを飲んでいた。当初は知らずに今回の地震について様々な話をしていたが、彼が店を去った後、店長が密かに教えてくれた。小生が居住する町内会ではないが、改めて地域の中での住民連携を考えるとき、町内会の機能というのも考え直すべきだと認識する。このカフェの店長が、町内会との繋がりを重視しているというのは、商売をしているからとはいえ意識が高いものだと尊敬した。
13日午後になって、ようやく仙台在住の知人からメール返信あり。「無事です。ありがとうございます。まずはご連絡まで。」という短い文面であったが、厳しい避難生活状況の中でメールを送信してくれた気持ちを思うと、何度も何度もその文面を呟くように読み返してしまった。何よりご家族ともども安全が確保されているという報には、安堵の気持ちを深くした。
だが日本には、このように被災した親戚・知人と未だ連絡がとれない方々が遥かに多いはずだ。TV映像の惨状は、次第に信じ難い光景を映し出す。同時に福島原発の放射能漏れへの懸念が広がる。もはやこの震災は、日本全体という規模で耐え抜かねばならないレベルに達していると自覚する。
昨日来、節電が呼びかけられている。小生は以前から、冷暖房器具を中心に無用な使用を極力抑えてきた。冬場もフリース素材の部屋着を重ね着し、発熱素材のタイツ着用、厚手のソックスを履き寒さをしのいできた。東京程度の寒さで、過剰な暖房は控えるべきであるという気持ちで実験的に一冬過ごしてきたのだ。その延長上で、この日も一切暖房は使用しなかった。熱利用の電力消費が一番高いのは自明のことである。この豊か過ぎる生活環境を、今一度見直すべきであると今回の震災を機に改めて思う。
海外での報道では、「日本人の冷静さや忍耐強さ」が絶賛されていると聞く。被災した方々の現在を、常に念頭に置きながら、東京で通常生活ができている自分自身を、皆が見直すべきではないだろうか。電力会社の計画停電以前に、一戸一戸の家庭でどれだけ電力消費を抑えることができるか、そんな一歩の積み重ねにも「冷静と忍耐」を少々ながら発揮することが、海外からの賞讃を有名無実にしないことになるのではないかと思う。
がんばろう日本!
被災した方々への支援は世界からも寄せられている。ゆえに我々日本人一人一人がどれだけ自覚をもって行動できるかということを、改めて考える時である。
今自分にできること。日本国民全体が常にそんな気持ちで、この国家規模の難局を乗り切らねばならない。
被災した方々に対しては、このような言葉しか小欄に記せない小さな自己の存在を、もどかしくも後ろめたくも思いながら・・・。敢えて記す・・・
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