社会に役立つこと
2011-03-10
9日(水)知人からメールがあり、今晩時間があれば馴染みのワインバーでもいかがですかという。以前から、ある用件でこの知人を介して相談をしたい人物に会わせてもらう話になっていた。当面、夜はジムに行くぐらいしか予定がなかったので、即座にOKをした。というより、願ってもない機会を設定してくれて、知人には感謝である。2日前のジムのトレーニングで張り切り過ぎたせいか、右上腕部の筋肉の付け根に痛みがある。たぶん身体がオーバーワークを察知して、筋トレを少し休めと言っているに違いない。朝方などは上着などを着るぐらいでも痛みが走る。仕方なく珍しく湿布薬を貼り付け、午後には薬局で医療用成分配合の塗布薬を購入。塗り付けておくとやや痛みは和らいだ。こんなことで、ジムのトレーニングは休むことにした。
20時に待ち合わせ。まずはカレーの名店で食事。お互いに年代は違えど、様々な刺激に満ちた話になる。会社組織での働き様、社会情勢のあり様、これからの日本が生きる道等々。異分野の仕事をする間柄での話には、諸々の発見がある。スパイシーなカレーに舌鼓を打ちながら、しばし歓談に耽った。
その後、馴染みのワインバーへ。この場所を介して人の輪が広がる。先日ここでお会いしたライターの方が、この日も来店してカウンターで楽しんでいた。何人かの仲間で、ある女性の誕生祝だということらしい。そのシャンパン乾杯に我々2人も参加させていただき、店内は和やかなムードになった。小さな空間でのゆったりした落ち着く時間。こんなお店のありがたみを、来店する度ごとにと感じる。
カウンターが満席だったので、知人と奥にあるテーブル席へ。むしろ2人で様々な話題に興じるには適していた。自分自身が持っている興味を展開し、果たしてどれだけ社会に訴えられるか。出版を始め今後のメディアの行くべき道、そしてそこへの乗り方。組織と関わりながらも、いかに自分のやりたいことを叶えるか等。話題を特定することなく、自然に滑り出るような歓談が、実に妙であった。
結局、当該の人物は、急な仕事が入りワインバーに来店することはできなかった。しかし、こんな歓談が何とも刺激的で、自己の行く道に灯を照らすようでもある。
そんな話の中で、大きな共通点となったのは「社会に役立つこと」がしたいということ。自分が成せる業を以て、社会とどのように繋がり、どのような貢献ができるのか。そんな点を考えながら、この居心地の良い時間が過ぎて行った。人生の身の置き場は様々である。カウンターで酒に興じる方々も様々な職種、様々な経歴の持ち主だ。自身が生きている蛸壺から一歩外に足を踏み出してみると、実に新たな視点が得られる。その地点から、己が置かれている今を見つめ直す。こんなランダムな存在位置の定点観測が、人生には必要であろう。
この日のTwitterで茂木健一郎氏が次のように呟いていた。
「硬直した組織を批判する時には、本当はその中にいる人たちを攻撃しているのではない。こっちは青空だ。空気がおいしいよ。こっちにおいでと言っているのだ。」
花粉症がきつい季節になったが、心が安息するワインバーで、おいしい空気を吸った宵のうちであった。
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