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帰国の途

2010-08-14
13日(金)カナダのトロントからシカゴ経由で成田空港まで。約1時間半のフライト後にシカゴで約3時間の搭乗待ち。そこから12時間のフライトで成田まで。時差の関係で12日早朝に現地を発ったが、到着してみれば13日午後3時であった。

 シカゴの空港で搭乗機を待っていると、面白い程次第に日本人が集まってくる。旅の最中にはあまり聞かなかった日本語が、待合ソファの背後から聞こえてくる。旅の興を語るのであれば、同様に余韻に浸れるのだが、免税店の話や物品のたわいもない値段の話などは、勘弁願いたい。ましてや知ったかぶり米国事情などが語られると、席を変更したくなってくる。同時にそんな「知ったかぶり」になっていないかと自戒の念を強めたりもする。

 搭乗便は大型機で、この旅を同行してきた父と知人で窓からの3列席が埋まる。3列が埋まるというのは理想的だ。なぜなら12時間のフライト最中に、数回のトイレは余儀なくされるが、その際に気を遣わなくてもよいということ。また、自分が思わぬ時に席を立たされても、父や知人なら仕方ないと思えるということだ。窓際なら他人の為に席を立つ必要がないが、自分がトイレに行く際に2人の人を立たせることになる。通路側なら自分のペースで立てるが、しかし、寝入っている最中に起こされることもしばしば。席はどこを確保するか、一人旅の時はいつも課題だが、たいてい通路側を確保するようにしている。

 毎度のことながらの機内食が2回。その間に即席ラーメン1回というお決まりの食事だ。最近はマイレージ加算の為に限定した航空会社を利用しているので、この食事も予想がつくようになった。まあ美味しいとは言えないが贅沢も言えない。父などは2度の機内食など初めての経験であり、それはそれで楽しんでいたようでもあった。

 機内は様々な国籍の様々な人々がいる。シカゴと成田の間に、この人数分の物語が存在する。1人で大きな機内持ち込み荷物を持って、上の棚に上げるのを苦労していたアメリカ人らしき若い女性(というか少女のあどけなさを残した女性)。ビールを3回もお代わりした中国人らしきおじさん。上の棚に荷物を強引に詰め込んだら、棚の蓋が閉まらずに苦労していた韓国人らしき男性。(鞄を反対にすれば蓋が閉まると教えてあげた)小さなアメリカ人らしき赤ちゃんは、カップの氷を他のカップに移すことに専心していた。

 無事成田に到着。着陸後の滑走に入るあたりで、なぜかいつも子供の泣き声がするような気がするのは小生だけか?その後、搭乗ゲートに機体が接続され、制止した後のシートベルトサインが消えた瞬間から、各自がベルトを解除する音の連続。そしていかに早く上の棚から荷物を出そうとするかという動き。もちろん乗継便を控えている人々も多いはずで、その気持ちは痛いほど分かる。

 成田空港からは新しく開業した成田スカイアクセス。日暮里まで30分台というのは、なんともありがたい。しかし、その車窓から見える光景に違和感を覚えた。北総線の高架橋を利用していくこの新型スカイライナーからは、大型スーパーに巨大なショッピングモールと併設のファーストフードという、アメリカと変わらない風景が眼に飛び込んでくる。周囲の緑や田んぼ、それに水をたたえる印旛沼などの光景が、妙に日本的であるゆえに、アメリカ的なショッピングモールの存在に何とも違和感を覚えてしまう。田園風景とミスマッチであるこの光景は、日本社会のあり方にも不適応なのではないかという不安を感じてしまうのだ。

 そうこうしているうちに無事に家まで到着。夕食は母も交えて旅の話を肴に馴染みの寿司屋へ。美味しい寿司とともに旅の素晴らしさが蘇る。



 「実」に「帰る」ということ

 ただ物理的なだけではない、何かがそこにあるはずだ

 日米関係のあり方を終戦記念日前に改めて考える

 そして日本のあり方を

 この旅の余韻から得られるものをことばにしておく必要を感じる
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