Belgian Beer Cafe
2009-10-10
仕事が終わり職場から赤坂に直行。久しぶりに大学学部時代の先輩に会うことになっていた。普段はあまり出向くことのない赤坂界隈、見附の駅を地上に出たあたりは、多くの人が待ち合わせをしている。他人の携帯での会話が、自然と耳に飛び込んでくる。どうやら「赤坂見附」と「赤坂」駅を間違えて待ち合わせている人もいるようだ。程なく携帯も使用せずに先輩に会えた。どこへ行こうかと考えたが、赤坂に詳しい先輩に任せた。行った先は「Belgian Beer Café」名の如くベルギービールを置いている店だ。メニューを開くと、そのビールの種類の多さに圧倒された。どれを注文していいものか分からず、店員に「お勧め」を請う。先頭ページにある生麦酒を、何種類か紹介してくれるので、その中でも変り種の赤味がかったものから飲み始めた。その後は、ホワイトやら黒いものやら。いずれも独特な味とコクがあって、なぜかお腹が張ってくることもなく、スッキリ飲める。最近、ビールは最初の1杯と決め込んでいたが、この日は例外となった。とうとうビールで通してしまった。
先輩とは、大学時代の友人連中の消息などから話が始まり、出版・教育関連に至る。そして現在の母校のあり方など、様々な話に及ぶ。思わず大学学部時代から今まで、自分がどんな生き方をしてきたかが、鏡に映し出されるように意識される。過去の視点に立って今現在を見つめることや、今現在から過去を振り返ることから、更なる未来が見えてくる。自分の中で気づいたことは、結構一定の線路の上を歩いてきたこと。学部卒業以来、今現在の職種から逸脱していないことだ。普通に考えれば常に理解しているはずのことだが、不思議と新たな「気付き」となる。しかし、その一定の線路の上ながら、自身が納得できることを着実にこの約10年間で積み上げてきたことも自覚した。
比較的自由度の高い出版界から教育界へと、双方の関連を持ちながら往還し続ける先輩の生き様には、刺激されることも多い。自身の信念を貫く為に、自由度が高い選択をすることに早い遅いはないように感じた。この10年間は「達成」ではなく「蓄積」だ。これを持っているだけでは、何ら意味がない。蓄えてきたものに自信を持って、次なる表現の場を求めていくべきだと、未来を思念する一夜でもあった。この店のビール同様、様々な色や味の可能性を自らが模索していく人生こそ、価値があるというものだ。
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